対照群とランダム化

確かめ方の言葉

やらない人と比べ、割り振りをくじで決めて差を見る

どういう意味?

技を使った群と使わない群を同じ材料で並べて、差を見る組み方です。どちらに入るかをくじで決めると、やる気や元の学力の偏りが両方の群へ散らばります。人が選んで割り振るとやる気のある側へ寄り、差の出どころが分からなくなります。同じ人の前後を比べるだけでは慣れや時間の分が混ざり、上達した人の体験談では比べる相手がいません。

どこで出てくるか

各項目が何と比べた結果なのかを読むところで効きます。脳トレゲームで日常が良くなる説は、何もしない群と比べると差が出て、別の課題をした群と比べると差が消える例です。同じ形はデュアルn-back訓練にもあり、メタ分析を読むときも束の中の比較相手を先に見ます。何もしない群との差しか無い技は、条件つきの扱いに留めます。

取り違えやすいところ

対照群があるかどうかだけでは足りません。何もしない群と比べた差には、何かをした効果まで含まれます。別の勉強法をした群と比べて残るかどうかが、次の問いになります。実験室で出た差が教室では小さくなることもあり、教材や学年やテストまでの間隔で変わります。くじで割ったかどうかも、書かれているかを確かめます。

解説動画(海外・英語): Placebo Effect, Control Groups, and the Double Blind Experiment (3.2)/Simple Learning Pro

偽の手当て: 実験のやり方を扱う入門動画で、まずプラセボから説明します。効き目がないと分かっている偽の薬や飲みものなどを指し、それでも効くと思って受けると効いたように感じることがあると述べます。この心理的な働きのほうをプラセボ効果と呼ぶ、という区別の立て方です。

比べる相手を置く: 対照群には、この偽の手当てを渡します。なぜ要るのかというと、比べる相手がなければ判断できないからです。例として、配られた錠剤を飲んだ人の75%が力が付いたと答えても、見ていただけではその錠剤が原因だとは言えないと述べます。心理が働かない植物のような対象なら偽の手当ては要らず、何も与えない群でよいとも触れます。

くじで振り分ける: 見ていただけの調べ方では、食事や運動の内容といった別の要因が混ざります。そこで参加者をランダムに二つの群へ割り振り、食事も運動も睡眠もそろえ、違いは手当てを受けたかどうかだけにします。そのうえで一方が明らかに伸びたなら原因だと言える、という筋です。

両方が知らない: 対照群が自分は偽のほうだと知っていれば結果が歪むので、どちらを受けたのか本人には分からないようにします。さらに実験する側も、どちらの群かを知らないままにします。この形を二重盲検と呼び、結果の偏りを取り除くための組み方だと説明して終わります。