アカマツ
針葉樹
アカマツは、ヤニが豊富で、雨の日の火起こしの切り札になる薪。
特徴
森林総合研究所によると、樹皮は赤褐色または黄褐色で下のほうは暗褐色、老木では厚く裂けます。名前は幹の赤褐色に由来します。林野庁によると北海道南部から九州に分布し、やせた土地にも育ちます。材は建築材から楽器材、パルプまで使われ、木からは松脂、根からはテレビン油やタールが採れます。脂がしみ込んで飴色に変わった部分は肥松と呼ばれ、そのまま着火剤になります。
燃え方
松脂のおかげで多少湿っていても火がつきます。林野庁の森林官が岩手県遠野市で、空気穴を閉じた薪ストーブを使い、健全なアカマツとナラ類を燃やし比べました。乾燥重量あたりの煤の量はアカマツがどの期間でも最多で、ふんわり体積の大きい煤でした。木は1個体ずつの試験で、焚き火の結果とは限りません。爆ぜて火の粉が飛ぶこともあるので、服の素材にも気を配ってください。
向いている使い方
火起こしと悪天候のときの切り札です。脂の多い部分を親指大に割り、最初の一本として組み込むと着火が安定します。煤が多いので調理や燻製のメイン燃料には向きません。青森県は、枯れたマツに媒介昆虫や病原体が潜む可能性があり、木材の移動が松くい虫被害の拡大につながると注意しています。枯れたマツの薪は、その場で使い切って持ち帰らないようにしましょう。
出典
- 公的機関 森林総合研究所 九州支所 アカマツ
- 公的機関 林野庁 近畿中国森林管理局 アカマツ
- 公的機関 林野庁 岩手南部森林管理署遠野支署(木村研士・石橋史朗) 松くい虫被害木の有効利用について ~嫌われ松っこの一考~
- 公的機関 青森県 マツ類及びナラ類の伐採・移動・利用に関する留意事項について
解説動画: 枯れた松からファットウッドを採る/トムソーヤ楽学野外LIFEチャンネル
概要: 松の樹液が長い年月をかけて一か所に堆積して固まった部分がファットウッドで、焚き火の着火材になる。動画では山に入って枯れた松を探し、樹脂の溜まった箇所を切り出してナイフで削るまでを実演する。枯れた松を見つけたら宝の山だと語っている。
樹脂が溜まる場所: 樹脂は木の全体に均等にあるわけではなく、溜まりやすい場所がある。枝が出ている付け根、いわゆる節の周りを狙って探すとよい。幹の周囲にもしっかり溜まっていることがある。対象にするのは生きている松ではなく、枯れて朽ちかけた松である。
良し悪しの見分け方: 使えるファットウッドは切ったところが飴色にテロンと透けたような艶を帯びている。白いままの部分は樹脂が入っていないため、削っても着火材としては期待できない。切り出すときは断面の色を確かめながらナイフを入れていく。
削って焚きつけにする: 採った塊はそのままでは使いにくいので、ナイフで表面を削り、最後に細かく裁断して焚きつけの小片にする。削る作業自体が気持ちを落ち着かせると話しており、手になじむ小型のナイフが扱いやすいと述べている。