アカマツ
針葉樹
ヤニ豊富、雨の日の切り札
特徴
幹の上のほうの樹皮が赤褐色でうろこ状にはがれるのが名前の由来です。松脂をたっぷり含み、切り口がべたつくものほど当たりだと考えてよいでしょう。根元や枝の付け根に脂がしみ込んで飴色に変わった部分は肥松と呼ばれ、そのまま天然の着火剤になります。
燃え方
松脂のおかげで多少湿っていても火がつきます。炎は明るく力強い一方で、煤が大量に出て、爆ぜた火の粉が思いのほか遠くまで飛びます。細かく弾け続けるので、焚き火台からの距離と着ている服の素材には最後まで気を配ってください。
向いている使い方
火起こしと悪天候のときの切り札です。脂の多い部分を親指大に割り、最初の一本として組み込むと着火が安定します。ただし煤で鍋やクッカーの底が真っ黒になるため、調理や燻製のメイン燃料には向きません。煮炊きは広葉樹の熾火に任せましょう。
解説動画: 枯れた松からファットウッドを採る/トムソーヤ楽学野外LIFEチャンネル
概要: 松の樹液が長い年月をかけて一か所に堆積して固まった部分がファットウッドで、焚き火の着火材になる。動画では山に入って枯れた松を探し、樹脂の溜まった箇所を切り出してナイフで削るまでを実演する。枯れた松を見つけたら宝の山だと語っている。
樹脂が溜まる場所: 樹脂は木の全体に均等にあるわけではなく、溜まりやすい場所がある。枝が出ている付け根、いわゆる節の周りを狙って探すとよい。幹の周囲にもしっかり溜まっていることがある。対象にするのは生きている松ではなく、枯れて朽ちかけた松である。
良し悪しの見分け方: 使えるファットウッドは切ったところが飴色にテロンと透けたような艶を帯びている。白いままの部分は樹脂が入っていないため、削っても着火材としては期待できない。切り出すときは断面の色を確かめながらナイフを入れていく。
削って焚きつけにする: 採った塊はそのままでは使いにくいので、ナイフで表面を削り、最後に細かく裁断して焚きつけの小片にする。削る作業自体が気持ちを落ち着かせると話しており、手になじむ小型のナイフが扱いやすいと述べている。