イーゼル

筆・道具

絵を立てて、離れて見るための台

どんな道具か

カンヴァスや板を立てて支える台。机に寝かせて描くと画面をいつも斜めから見ることになり、形も明度の判断も狂う。立てて正面から見れば、描いている面と、完成後に人が見る面が一致する。一歩下がって全体を見られることのほうが効果としては大きく、細部に寄りすぎた目を戻すための道具でもある。

選び方

室内で小さめの絵なら卓上タイプ、持ち歩くなら折りたたみ、大きい絵を長時間支えるなら四脚のH型。値段は卓上2000円台、H型は3万円以上と開きがあり、折りたたみはその間の1万円台までが中心。三脚型は安く軽いぶん、力を入れて描くと揺れやすい。載せる画面の最大寸法と置き場所から先に決めると外さない。

使い方のコツ

画面の中心が自分の目の高さに来るよう脚を伸ばす。低いと見下ろす形になり、上下が縮んで見える。描く途中で二、三歩下がって見るのがこの道具の使いどころで、近くで直した箇所を離れて確かめる往復を癖にする。屋外では脚を大きく開き、画面に直射日光が当たらない向きに立てる。モチーフを順光で見るか逆光で見るかは、自分の立つ位置で決まる。

手入れ・注意

屋外では風が最大の敵で、画面が帆になって倒れる。脚の中心に荷物を吊るして重りにするのが定番。室内でも三脚型は前へ力を入れると滑るので、脚先のゴムが減っていないか確かめる。木製は湿気で固定ネジが動きにくくなるため、無理に回さず乾かしてから締める。絵の具のついた手でネジを握らないほうが長持ちする。

解説動画: 屋外で描くための三脚型イーゼルの立て方と手入れ/Watercolor Online with Michael Solovyev

どんなイーゼルを紹介しているか: 屋外で水彩を描くために作った三脚型のイーゼルを、自分で使いながら見せている。素材はアルミで、背負い袋に収まって重くないことをいちばんの利点に挙げる。もとは合板の手作りで、持ち歩くには重すぎたため小さく作り直し、五つの試作を経て今の形になったと話している。

脚と角度の合わせ方: 脚は三段に伸び、開き方も三通りある。地面に立てるほか、机に載せて使う位置も見せている。傾いた場所では脚ごとに長さを変えて画面を水平にする。頭は球で受けているので、ネジを緩めれば好きな向きに倒せ、垂直軸まわりにも回る。屋外では板を30度ほど傾けて描き、外で描く絵は8割ほどが横位置だという。

手元の道具の置き方: 中央の柱に補助板を差すと、パレットと水と筆が画面のすぐ横にそろう。カップは板の穴に落とし込み、パレットはクリップで留める。水は利き手の側に置くのが基本で、板は裏返せるので左利きなら反対向きにする。画面を縦位置にしたいときは、取り付け位置をずらして逃がすとよいと見せている。

使い続けるための手入れ: 脚の接続部は使ううちに緩んでくるので、締まり具合を定期的に確かめ、付属の六角レンチで締め直すよう勧めている。たたむときは脚のネジを少し緩めて中央の柱へ寄せ、袋に戻すだけ。袋そのものが丈夫な作りで、移動中の保護にもなると説明している。