トーン

明度と彩度をまとめた色の調子

どういう意味か

明るくて淡い、暗くて濃い、といった色の調子をひとまとめに呼ぶ言葉。明度と彩度を組み合わせた見え方で、色相が違ってもそろうのが便利なところ。日本で広く使われるPCCSでは、有彩色を12のトーンに、無彩色を5段階に分けている。

どこで出てくるか

配色の本やインテリア・服の解説で「ペールトーン」「ダークトーン」という形で出てくる。写真の編集アプリの「トーンカーブ」や「カラーグレーディング」が指すのは明るさの分布のほうで、言葉の中身は違うが、画面全体の調子をまとめて動かすという狙いは重なる。

使い方

「明るい色を使う」ではなく「淡いトーンでそろえる」と考えると、色選びが速くなる。全体を一つのトーンでそろえ、主役だけ外すのが基本の型。写真なら露出と彩度を少し下げて霞んだ調子に寄せ、絵ならすべての色に同じ色をひと混ぜすると、ばらばらの色がまとまる。

解説動画: トーンをそろえて配色にまとまりを出す考え方/LIG CH

トーンをどう説明しているか: トーンは色の三要素のうち明度と彩度を合わせたものだと説明している。同じトーン同士で組むとバランスの取れた配色になり、トーンがばらばらの見本と並べて見せることで、そろえたほうがまとまって見えることを確かめさせる作りになっている。

そろえる前に避ける色: 彩度と明度がどちらも100%の純色は、主張が強くて他の要素と合わせにくく、目がチカチカして読みづらいので彩度と明度を少し落としてから使うよう勧めている。真っ黒もコントラストが強すぎるとして、少し灰色がかった黒に寄せ、背景の色みをひと混ぜする手を挙げている。

そろえたうえで外す: 同じ色相でそろえた配色は全体にまとまりが出るとし、その中で明度と彩度を調整して配色を決めるという手順を挙げている。まとまりだけでは単調になるので、一度同色系でまとめてから反対側の色を差し色に足すとメリハリが出ると勧めている。青主体の見本に黄色を足す例を見せている。