彩度
色
彩度は、色の鮮やかさ。灰色からの遠さ。
どういう意味か
同じ赤でも、絵の具のままの赤と、灰色を混ぜてくすんだ赤がある。この鮮やかさの差が彩度で、灰色からどれだけ離れているかと言い換えられる。いちばん下げると色みが消えて灰色になり、そこでは色相の区別もつかなくなる。Marco Bucciは、Photoshopのカラーピッカーの明るさを同じにして灰色から彩度を上げた見本が、白黒にすると暗くなる様子を見せ、彩度の選びは明度にも響くと説明する。
どこで出てくるか
写真の編集画面に並ぶ「彩度」のスライダーがこれで、カメラの仕上がり設定で「ビビッド」を選ぶと上がる。絵の具のほうは、混ぜる色を増やすほど彩度が下がっていく。マンセル表色系では0が無彩色で、数字が大きいほど鮮やか。日本色彩研究所のPCCSは、色相が違っても同じくらい鮮やかに感じる最高彩度の色を9sとし、無彩色との間を等間隔に感じる段階に分ける。
使い方
全部を鮮やかにすると、どこを見ればいいか分からない画面になる。Neg Illustrationは、背景の彩度を抑え、強調したい所だけ上げると彩度にもコントラストがつくと説明する。Prokoは、暖色ばかりの絵で紫に見せたい所は、彩度を落として赤へ少し寄せると、周りとの比べで紫に見えると示す。牛乳を注ぐ女の青い前掛けが目に刺さるのも、壁や床が抑えた色でまとめられているからと見ると分かりやすい。
出典
- 公的機関 一般財団法人日本色彩研究所 episode1:PCCS(日本色研配色体系)とは
- 動画・英語 Marco Bucci Something strange you should know about color | QUICK ESSENTIALS
- 動画・英語 Proko The Secret to Painting the Right Color
- 動画 Neg Illustration 色選びのコツ「彩度」
解説動画: 彩度と自然な彩度は何がどう違うのかを数値で確かめる/さくとAC
何を比べているか: 写真編集ソフトの基本補正に並ぶ「彩度」と「自然な彩度」を、同じだけ上げて比べている。目で見るだけでも空や木の鮮やかさに差が出る。そのうえで、色を色相・彩度・明度の三つの数値に分けた見本を作り、どの色がどれだけ上がったかを数字で見るという手順を取っている。
どちらも一律には上がらない: どちらのスライダーも、元が鮮やかなところほど大きく上がる。ただし彩度のほうがその偏りが極端で、もともと鮮やかな部分をさらに持ち上げてしまう。上げすぎると色がつぶれて写真として破綻するので、その点では自然な彩度のほうが上限側を抑えていると見ている。
色によって上がり幅が違う: 色相を段階的に変えた見本では、上がり方が色ごとに大きく違った。自然な彩度は水色が+38で最大、赤は+4しか動かない。彩度のほうは黄色が+40で最大になり、いちばん動かない色との差が大きい。人の目が黄色や水色を明るく感じるためではないか、という見方を示している。
使い方の結論: 差を細かく覚えて使い分けるより、色相・彩度・明度をまとめて扱う調整で全体を均等に上げ、青系だけ鮮やかにしたいときは色ごとの調整に入って上げるほうが自分好みに寄せやすいと勧めている。明るさのほうは、どちらを上げてもほとんど変わらなかったとしている。