彩度

色の鮮やかさ。灰色からの遠さ

どういう意味か

同じ赤でも、絵の具のままの赤と、灰色を混ぜてくすんだ赤がある。この鮮やかさの差が彩度で、灰色からどれだけ離れているかと言い換えられる。いちばん下げると色みが消えて灰色になり、そこでは色相の区別もつかなくなる。

どこで出てくるか

写真の編集画面に並ぶ「彩度」のスライダーがこれで、カメラの仕上がり設定で「ビビッド」を選ぶと上がる。マンセル表色系では0が無彩色で、数字が大きいほど鮮やか。絵の具のほうは、混ぜる色を増やすほど彩度が下がっていく。

使い方

全部を鮮やかにすると、どこを見ればいいか分からない画面になる。主役だけ彩度を残して周りを落とすと視線が集まる。写真なら背景の彩度だけ下げ、絵なら背景に灰色や補色を混ぜる。牛乳を注ぐ女の青い前掛けが目に刺さるのも、壁や床が抑えた色でまとめられているからと見ると分かりやすい。

解説動画: 彩度と自然な彩度は何がどう違うのかを数値で確かめる/さくとAC

何を比べているか: 写真編集ソフトの基本補正に並ぶ「彩度」と「自然な彩度」を、同じだけ上げて比べている。目で見るだけでも空や木の鮮やかさに差が出る。そのうえで、色を色相・彩度・明度の三つの数値に分けた見本を作り、どの色がどれだけ上がったかを数字で見るという手順を取っている。

どちらも一律には上がらない: どちらのスライダーも、元が鮮やかなところほど大きく上がる。ただし彩度のほうがその偏りが極端で、もともと鮮やかな部分をさらに持ち上げてしまう。上げすぎると色がつぶれて写真として破綻するので、その点では自然な彩度のほうが上限側を抑えていると見ている。

色によって上がり幅が違う: 色相を段階的に変えた見本では、上がり方が色ごとに大きく違った。自然な彩度は水色が+38で最大、赤は+4しか動かない。彩度のほうは黄色が+40で最大になり、いちばん動かない色との差が大きい。人の目が黄色や水色を明るく感じるためではないか、という見方を示している。

使い方の結論: 差を細かく覚えて使い分けるより、色相・彩度・明度をまとめて扱う調整で全体を均等に上げ、青系だけ鮮やかにしたいときは色ごとの調整に入って上げるほうが自分好みに寄せやすいと勧めている。明るさのほうは、どちらを上げてもほとんど変わらなかったとしている。