明度

色の明るさ。白に近いか黒に近いか

どういう意味か

その色を白黒にしたとき、白から黒までのどのあたりに来るかが明度。黄色は高く、紺色は低い。色みが違っても明度は同じということが起きるので、鮮やかな色を並べただけでは、どこに何があるのか形の見えない画面になることがある。

どこで出てくるか

デッサンで灰色の濃淡だけを先に決めるとき、見ているのは明度。写真の編集アプリでは「輝度」「明るさ」という名前で並ぶ。マンセル表色系の黒の0から白の10という段階は、建築や塗料の色指定にも使われる。画面を白黒表示に切り替えると、色に邪魔されず明度だけが見える。

使い方

明度の差があるところに人の目は行く。だから主役と背景の明度をずらすと、色を変えなくても主役が立つ。逆に明度がそろっていると、彩度をどれだけ上げても画面はのっぺりする。迷ったら一度白黒にして、主役が見えるかどうかを確かめる。コントラストの正体もこの差。

解説動画: 明度を三属性と色立体の中に位置づけて理解する/フェルちゃんねる

明度をどこに置いているか: 色は三つの情報がそろわないと決まらない、という組み立てで話が進む。ある色を再現するとき、赤みを決め、白っぽくし、くすませる、という順で考えていることを実演し、その三つを色相・彩度・明度と呼ぶ。明度は明るさの度合いという位置づけになる。

上げ下げで何が起きるか: モンドリアンの作品の色を差し替えながら、三属性をそれぞれ動かして見せる。明度を上げると白に近づき、下げると黒に近づく。いちばん明るい色が白、いちばん暗い色が黒という端の決まり方も、同じ流れで押さえている。彩度を下げきると白黒写真のような見え方になる。

色立体の中での明度: 三属性をまとめて立体にすると、縦方向が明度、横方向が彩度になり、上から見ると色相環になる。外側ほど混じり気のない純色、中心に寄るほど白や黒の無彩色。無彩色の中では白がいちばん明度が高く、黒がいちばん低いと整理している。