補色
色
向かい合う色を組んで互いを立てる
どんな型か
色相環で正反対に位置する色どうしの組み合わせ。絵の具の環では赤と緑、黄と紫、青と橙が向かい合う。色の体系によって相手は少しずれるので、厳密な1組を覚えるより「反対側にある色」と捉えるほうが使いやすい。
何が起きるか
隣り合わせに置くと、互いをいちばん鮮やかに見せる。同じ赤でも、灰色の隣より緑の隣のほうが強く見える。アルルの寝室は緋色の掛け布に緑の窓、橙の化粧台に青の洗面器と、反対どうしの組を1つの部屋の中に重ねて置いた画面になっている。
使い方
絵では面積に大きく差をつける。片方を広く、片方を小さく置くと喧嘩しない。写真は被写体と背景の色を見て立ち位置を変えるだけでいい。赤い花なら緑の葉を背景に回す、青い服なら夕方の橙の光を当てる、といった選び方になる。
やりがちなミス
同じ広さ・同じ彩度で並べると境目がちらついて見づらくなる。絵の具の上で混ぜると彩度が落ちて灰色に近づくので、鮮やかさを保つなら混ぜずに隣へ置く。画面全部を補色で埋めると、目を休ませる場所がなくなる。
解説動画: 三原色の三角形で反対色を覚え、混ぜて深みを出す/ハンマーのアトリエ
反対色の覚え方: 円を描いて赤・青・黄が三角形になるように置き、ある色の反対色は円の反対側にある残り2色を混ぜた色だと覚える方法を示している。赤の反対は青と黄を足した緑、青の反対は赤と黄の橙、黄の反対は赤と青の紫。いつでも三原色で三角形ができると覚えておけばよいという。
実際に混ぜて確かめる: 絵の具で三原色を塗ったうえ、黄と青をほぼ同量で緑、赤と黄で橙、赤と青で紫を作って並べていく。別の絵の具が混ざると濁った色になるので、その点に注意するよう促している。三原色の赤は厳密にはマゼンタだが、ここでは手持ちの近いピンクで代用したと断っている。
反対色を少し足して深みを出す: 緑にほんのり赤、赤に少しだけ緑、橙に青、青に橙、黄に紫、紫に黄と、反対どうしをわずかに混ぜると深みが出ると実演している。ただし混ぜすぎると茶色に寄るので、本当にわずかに加えるくらいでちょうどいいとしている。
同じ量で混ぜると何色になるか: 反対色を同量で混ぜると茶色になるとして、赤と緑、青と橙、黄と紫それぞれの茶色を並べて見比べている。三原色を同量で混ぜた場合は黒に近いグレーになり、一色でも多いとグレーにならないので、自分で混ぜて感覚をつかむよう勧めている。