was

動詞

wasは、aの基本音(/æ/)でも名前(/eɪ/)でもなく、wのうしろでaが丸まった語です。強く言うときはアメリカ英語で/wʌz/、イギリス英語で/wɒz/になり、文中の通常は弱形の/wəz/になります。研究者Julia Schlüterによると、wのうしろの/a/は17世紀に後ろ寄りの丸い/ɔ/へ変わり、was もこの条件に当てはまります。

なぜ規則外?

a の基本音(/æ/)でも名前(/eɪ/)でもなく、w のうしろで a が丸まった語です。Julia Schlüter の初期近代英語の概説(2012)によると、w のうしろの /a/ は k・g の前を除き、17世紀に後ろ寄りの丸い /ɔ/ へ変わりました(what・warm・wand。whack・wag は例外)。was もこの条件に当てはまります。

読み方

強く言うときは、アメリカ英語で /wʌz/(ワズ)、イギリス英語で /wɒz/(ウォズ)です(Martin Weisser の表は英国式)。文中の通常は弱形の /wəz/(ウズ)で、Rachel's English は、唇を丸めて w を作り「ウズ」と弱く言うと説明しています。文末や強調では弱形になりにくいと Weisser は注記しています。

使われ方

was は、be とは別の動詞 wesan(「とどまる」)の過去形です。Etymonline によると、wesan が am の過去を受け持つようになり、二つの動詞が一つの be 動詞に合流しました。Schlüter は、it was が縮んだ 'twas のように機能語が縮まる例が、初期近代英語で増えたと述べています。want・wash・watch も w のうしろの a の仲間です。

出典

  1. 資料・英語 Etymonline(Douglas Harper) was
  2. 論文・英語 Julia Schlüter(2012) Early Modern English: Phonology(Bergs & Brinton 編 Historical Linguistics of English 所収)
  3. 資料・英語 Martin Weisser Strong & Weak Forms
  4. 資料・英語 Rachel's English How to Pronounce AS and WAS

解説動画: were と we're を主語の数で聞き分けるコツ/サイモンのイキれる英語教室

was と were と we're: were は was の you・複数のときの形で、同じ be 動詞の過去形だと最初に確認している。もう一方の we're は we are の短縮で、アポストロフィが省略の印。They were sleeping は「寝ていた」、We're sleeping は「寝ている」と、時制ごと変わってしまう。

音では区別できない: were と we're は「箸と橋」のように発音が似ていて、実際の会話では聞き分けが難しい。コツは音を聞き分けることではなく、話の内容を理解することだとしている。文法だけでも大変なのに発音まで、という前提に立って進める内容。

主語の数で決める: 1つの文に主語は原則1つ。We ___ sleeping には既に We があるので、we're を入れると主語が二重になっておかしい—— だから were。逆に主語が無ければ、we are のぶんを補う we're を選ぶ。疑問文の Were we walking? も同じ判断で決まる、と例文を並べている。

引っかかる文: because でつながった文は、1つに見えて中身は2文。We're hungry because we didn't eat anything は、後ろに we があるからといって前を were にしてはいけない。節ごとに主語が要るので、前半は we're になる、と注意している。