L と R の混同

子音の混同

L と R の混同は、rightがlightに、riceがliceに聞こえる、日本語話者の代名詞のような課題です。日本語のラ行は舌先で上あごを一瞬弾く音で、英語のl(付けたまま)ともr(どこにも付けない)とも違う第三の音だからです。Iversonらの2003年の実験では、日本語話者は区別に関係のない手がかりにいちばん敏感で、早い時期の母語の経験が妨げになると論じています。

どうなりがち?

right が light に、rice が lice に聞こえます。自分では区別して言っているつもりでも、どちらも日本語のラ行になっていることがあります。l と r で別の語になる対は、glass / grass や clown / crown のように子音が続く語の中にもあると、Shaw English Online の Molly は例を挙げています。

なぜ起きる

日本語のラ行は舌先で上あごを一瞬弾く音で、英語の l(付けたまま)とも r(どこにも付けない)とも違う、第三の音だからです。Iverson ら(2003)が日本語・ドイツ語・アメリカ英語の話者の大人に l と r を聞かせた実験では、日本語話者は区別に関係のない手がかり F2 にいちばん敏感で、早い時期の母語の経験が大人になってからの新しい音の習得を妨げうると論じています。

直し方

l は「舌先を上の歯ぐきに付けて、そのまま声を出し続ける」。r は「舌をどこにも付けない」の一点だけ。Papa Teach Me は、r で舌を奥へ引き、最後に唇をすぼめると教えます。先に l をやるほうが、日本語話者には作りやすい順序です。Bradlow ら(1997)の実験では、日本語話者の大人が聞き分けの訓練を重ねると、英語の母語話者が聞いた /r/ と /l/ の発音も上達していました。

練習語

right / light / rice / lice / road / load / collect / correct / play / pray

出典

  1. 論文・英語 Iverson P, Kuhl PK, Akahane-Yamada R, Diesch E, Tohkura Y, Kettermann A, Siebert C(2003) A perceptual interference account of acquisition difficulties for non-native phonemes
  2. 論文・英語 Bradlow AR, Pisoni DB, Akahane-Yamada R, Tohkura Y(1997) Training Japanese listeners to identify English /r/ and /l/: IV. Some effects of perceptual learning on speech production
  3. 動画・英語 Learn English with Papa Teach Me Perfect Pronunciation! L and R sounds
  4. 動画・英語 Shaw English Online English Pronunciation: Light /l/ vs Right /r/

解説動画: 超わかりやすいLとRの発音の仕方!《サマー先生の英語発音講座#6》/サマー先生と英会話!

通じないと意味が変わる: rice(お米)と lice(シラミ)—— 「今朝ライスを食べた」と言ったつもりが別の意味になってしまう例で、この2音を区別する重要性を示している。

2つの音の作り分け: L は舌を歯の後ろに強く押しつける(舌を噛んでもいいくらい)。R は舌を後ろへ引いて巻き、どこにも触れさせない。触れるか触れないか、という一点で作り分ける。

順番: L のほうが発音しやすいので先に固める。そのあと R に移り、最後に2つを並べて比較する、という練習の順番になっている。