B と V の混同
子音の混同
B と V の混同は、veryがberryに、voteがboatに聞こえる、日本語には/v/が無いためバ行で代用してしまう課題です。/b/は唇と唇、/v/は上の歯と下唇という、接触する場所そのものが違います。愛知大学のIsonoの調査では、英語専攻の大学生52人の聞き分けで/b/は約9割、/v/は約5割の正答で、/v/が/b/と聞こえやすいと述べています。
どうなりがち?
very が berry に、vote が boat に聞こえます。カタカナで「ヴ」と書いても、実際には「ブ」を出していることが多い課題です。聞き分けも難しく、愛知大学の紀要に載った Isono の調査では、英語専攻の大学生52人が語の中の子音を選ぶ課題で、語頭でも語末でも /b/ は約9割、/v/ は約5割の正答でした。/v/ の音が /b/ と聞こえやすかったとも述べています。
なぜ起きる
日本語には /v/ がなく、バ行(両唇を閉じて弾く)で代用するためです。/b/ は唇と唇、/v/ は上の歯と下唇という、接触する場所そのものが違います。サマー先生と英会話!は、/b/ は息を完全に止める破裂音、/v/ は下唇と歯の摩擦で出す摩擦音と説明します。Isono は、日本語の /b/ が英語の /b/ と /v/ の両方に当てられやすいと述べています。
直し方
上の前歯を下唇に軽く当てて、そこから息と声を通す。この形さえ作れば /v/ になります。鏡で「歯が下唇に乗っているか」を確認すると一発で分かるので、直しやすい課題でもあります。BBC Learning English は、very では歯が唇に触れ、berry では唇が閉じていると口元で見せ、very / berry、vet / bet、vote / boat を聞いて繰り返す練習を付けています。
練習語
very / berry / vote / boat / vase / base / save / Abe / love, live, have
出典
- 論文・英語 Isono T(愛知大学『言語と文化』42号) A Study of Japanese Learners’ Perceptual Identification of English Fricatives
- 動画・英語 BBC Learning English Voiced consonant /v/ in 'view', 'heavy' and 'move' - English Pronunciation Tips
- 動画 サマー先生と英会話! VとBの発音は全く違う!重要発音を解説《サマー先生の英語講座》
解説動画: 唇を閉じるBと、歯を近づけるVの作り分け/英語発音専門ドクターDイングリッシュ
口の形が違う: b は上下の唇をしっかり合わせ、息をせき止めてから出す音。v は唇同士を触れさせず、上の前歯を下唇に近づけるだけの音。唇を噛むように強く当ててしまうと破裂音っぽくなるので、噛まずに下唇の湿った面へ軽く近づけ、その隙間から息を漏らすのが正しい形だと説明している。
破裂音か摩擦音か: 口の形が違うというだけではなく、音の種類そのものが違うとしている。b は息をせき止めて一気に破裂させる破裂音で、出す直前に音がいったん止まる。v は息を止めずに摩擦を起こす摩擦音なので、鳴っている間ずっと音が止まらない。口の形を v にしても破裂音っぽく出せば b に聞こえてしまう。
交互に出す練習: b と v をつなげ、「ブ・ヴ・ブ・ヴ」と交互に繰り返すエクササイズを勧めている。狙いは口の形の確認ではなく、b の前では息が止まり、v に移ると音が止まらない、という切り替えを体で覚えること。大げさにやるほど違いがはっきりしてくるとしている。
語尾と、続けて出るとき: 語尾の b は破裂させず、唇を閉じたところで終える。語尾の v は摩擦の息が漏れたままにする。b と v が続けて出てくる語やフレーズでは、どちらかに引きずられて両方が同じ音になりやすいため、単語から短いフレーズへと段階を追って練習する構成になっている。