泉質名の頭書き

組み合わせ名の読み下し

区分: 読み下しの決まり

頭書きは、特殊成分が限界値以上あるときだけ名前の前に付きます。「酸性-」と五つの「含◯◯-」の合わせて六つで、書く順番も決まっています。

どんな成分でこの名前になるか

頭に立つのは第1-3表の限界値以上に含まれる特殊成分だけです。指針1-3(4)が定める表記順位は酸性、含硫黄、含二酸化炭素、含放射能、含鉄、含よう素の六つで、この順に並べます。限界値は1kg中で水素イオン1mg、総硫黄2mg、よう化物イオン10mg、総鉄イオン20mg、遊離二酸化炭素1 000mg、ラドンは111Bq以上です。掲示用の硫黄泉や含鉄泉は、この頭書きを持つ湯をまとめた呼び名です。

掲示ではこう書かれる

掲示の泉質欄では、特殊成分が二つ以上あると中黒でつないでから横棒で受けます。指針1-3(4)の例示は「酸性・含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉」で、順位のとおり酸性が先に立ちます。頭に付く語がすべて特殊成分とは限りません。「アルカリ性単純温泉」の頭に立つ語は、湧出地のpH測定値が8.5以上というアルカリ性の分類(1-3(2))で、第1-3表とは別の枠です。

湯の見た目と肌ざわり

頭書きは、においや色を約束する印ではありません。含硫黄が付く条件は総硫黄2mg/kg以上という量で、鼻で分かる強さとは別に決まります。指針は、硫黄が遊離硫化水素の型で主として含まれるかを遊離硫化水素と、硫化水素イオンにチオ硫酸イオンを足した値との比較で判定し、前者に「硫化水素型」と付記すると定めます。硫化水素臭が手がかりになるのはそこからです。

昔の呼び名

旧泉質名の「含」は、いまの「含」と指すものが違います。対照表で「含炭酸-重曹泉」は含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩泉になり、頭書きがそのまま特殊成分として残ります。ところが「含土類-重曹泉」はナトリウム・カルシウム(・マグネシウム)-炭酸水素塩泉で、旧名の「含土類」は副成分だったため頭から中黒へ移りました。同じ「含」でも中黒で並ぶ副成分のほうへ行き先が分かれます。