中黒で並ぶ副成分

組み合わせ名の読み下し

区分: 読み下しの決まり

中黒は、同じ区画に二つ目の成分を並べる記号です。mval%が20.00以上の成分を多い順に列記するという、指針1-3(6)の細分類の決まりで付きます。

どんな成分でこの名前になるか

並ぶのは、mval%が20.00以上の成分だけです。指針1-3(6)はこれを多い順に列記して塩類泉を細分類すると定め、例示に「ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉」を挙げています(環境省 2014)。読み下すと陽イオンはナトリウムが最多でカルシウムが二番目、陰イオンは塩化物が最多で硫酸塩が二番目、という順です。順位は泉質名の横棒で切った区画の中だけで付きます。

掲示ではこう書かれる

掲示の泉質欄では中黒しか見えませんが、根拠は分析書のミリバル%の列にあります。陽イオンと陰イオンそれぞれの表を上から見て、20.00以上の行を拾うと、掲示の並びと合います。指針の脚注は、炭酸水素イオンと炭酸イオンが「それぞれ20.00mval%未満である場合」は合計が20.00mval%以上でも炭酸水素塩泉としないと定めており、名前に出てこない成分が生じます。

湯の見た目と肌ざわり

中黒の並びはmval%の多い順であって、湯の濃さや見た目の強さの順ではありません。左に来るから色が濃い、という読み方はできません。1-3(6)の例示「酸性・含鉄(Ⅱ,Ⅲ)-ナトリウム・マグネシウム-塩化物・硫酸塩泉」のように区画ごとに別々の並びが同居し、順位はその区画の中で閉じています。見た目は含鉄泉など成分の側の項目で読みます。

昔の呼び名

旧泉質名にも中黒はありますが、置き場所が違います。対照表の「含食塩・芒硝-重曹泉」は左の添え成分どうしを中黒でつないだ形で、いまはナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉と、陰イオンの区画の中に三つ並べる書き方に変わりました。「含臭素・ヨウ素-食塩泉」が含よう素泉系の含よう素-ナトリウム-塩化物泉になるように、並びごと移ることがあります。