不調の見分け図鑑 | オトモアグリ

不調の見分け図鑑・根の不調

根が緑色になって藻がつく

根が緑色になって藻がつくときは、チャンバーに光が入っています。

判定

このまま様子を見る

見え方

白い根の一部が黄緑から濃い緑に変わります。緑になるのは全体ではなく、定植パネルの穴のふち、容器のつなぎ目、ふたの隙間の近くだけです。同じ場所の壁や配管にも、ぬるりとした緑の膜が付きます。タンクの内側も緑がかり、フィルターを洗う間隔が短くなります。根のぬめりや崩れは、この段では出ていません。

起きていること

根そのものの緑は、光が届いた場所の記録です。根は本来光が当たった根にならない場所にあり、そこへ明かりが入ったという印になります。同じ光で藻が増え、藻は養分と酸素を根と分け合い、はがれた片が詰まりの元になります。半透明の容器、ふたの隙間、株より大きい定植の穴が、たいてい入口です。先に探すのは光のほうです。

対処

昼間にチャンバーの中をのぞき、明るい方向を探します。見つけた隙間を遮光シートでふさぎます。次に、緑になった壁と配管を拭き、フィルターを洗います。養液タンクは光を通さないものに替えるか、外側を覆います。拭くだけで光を止めないと、同じ場所にまた付きます。殺藻剤の名前と使いかたは、この本では扱いません。

遮光シート写真: U.S. Department of Agriculture / Public domain
養液タンク写真: 3Di Process Equipment www.youtube.com/@3diequipment / CC BY 3.0

起こさないために

根のある場所を、暗いままに保ちます。容器は色の濃いものにし、半透明の樹脂は光を通すので避けます。植物育成LEDライトの位置を変えたときは、下から光が回り込んでいないかを確かめます。定植の穴が株より大きいときは、定植スポンジや板で埋めます。フィルターを洗う日も決めておくと、詰まりの側へ進みません。

植物育成LEDライト写真: NASA Marshall Space Flight Center / Public domain
定植スポンジ写真: MaryamSaleel2002 / CC BY-SA 4.0

確かめられている範囲

栽培槽と貯液槽を暗い色か不透明にすること、半透明の樹脂は光を通して藻を招くこと、根は暗所に置くことは、Lakhiar ら 2020(IJABE 13(1))が設計上の決めごととして書いています。Min ら 2023 は試作機で有機質の支持材に藻と糸状菌が付いたと報告しました。藻の量と収量の関係を測った資料は見当たりません。

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