核果と液果

花と実の見方

核果と液果は、割った断面の中心に硬い核が一つあるか、種子が散らばるかで分ける実です。

指すもの

どちらも水気のある実ですが、硬くなる場所が違います。核果は子房壁の内側だけが硬い核になり、外側が果肉になる実で、核を割ると中に種子が入っています。液果は子房壁の全体が果肉になり、硬さは種子の皮が受け持つ実です。福原達人『植物形態学』8-4は核果の例にウメ・モモ・オリーブ・マンゴーを、液果の例にカキ・ブドウ・ブルーベリー・トマトを挙げ、殻が果皮の側か種子の側かが分かれ目になります。液果は、漿果とも呼ばれます。

見る場所

落ちた一つを、へたと反対の側から二つに割ります。断面の中心に硬い塊が一つあれば核果で、核の表面には溝や網目の模様があり、種子の皮とは手ざわりが違います。液果は指の力でつぶれ、柔らかい果肉に小さな種子が数個ちらばります。割った汁は服に残り、目に入ると困ります。汁の扱いは汁が目に入ったときに置いています。乾いて硬いままの実、たとえばドングリのような堅果は、核果・液果とは別の仲間で、くわしくは殻斗に書いています。

見分けでの使い道

同じ黒い実でも、木の側か草の側かの見当がつきます。街の核果はサクラ類やムクノキ、クスノキ、トウネズミモチで、どれも核を一つ持ちます。液果はヤブガラシやヨウシュヤマゴボウのような草に多く、つぶれて紫の汁を出します。パプアニューギニアの3地点で、研究チームが人工の実の色を変えて鳥のくちばし跡の数を測ると、標高を問わず赤や紫が緑より好まれました。口に入れてしまったときの扱いは子どもが実を口に入れたときへ送ります。

出典

  1. 資料 福原達人(福岡教育大学) 8-4. 動物被食散布(植物形態学)
  2. 論文・英語 Hazell RJ, Sam K, Sreekar R, Yama S, Koagouw W, Stewart AJA, Peck MR(2023) Bird preferences for fruit size, but not color, vary in accordance with fruit traits along a tropical elevational gradient