疑似餌を動かして食わせる釣りの考え方。
ルアー釣りは、エサの代わりに疑似餌を動かし、小魚やエビ、虫だと思わせて食わせる釣りです。ルアーは小魚・ザリガニ・ミミズ・虫・カエルに似せたものがよく効き、大きさは狙う魚の大きさに合わせます(ミズーリ州自然保護局)。決める順番は、狙う魚と釣り場、魚のいる層、その層を通せるルアー、動かし方の4つで、色は最後に回します。
層ごとに使うルアーが分かれます。表層から中層はリップで泳ぐミノー、広い範囲を手早く探るなら速く沈むバイブレーション、遠くの底まで届かせるならメタルジグ、底近くや障害物のまわりは軟らかいワームとジグヘッドです。堤防なら、スズキ(シーバス)はミノー、ブリやマサバの群れはメタルジグ、メバルやカサゴはワームが入口になります。
動かし方は、ルアーの仕組みが働く速さを守ることが土台です。羽根の付いたスピナーは羽根が回るぎりぎりの速さで巻き、リップの付いたルアーは1投ごとに巻く速さを変えて反応を探り、ジグは沈めてから岩や倒木を越えるようにゆっくり跳ねさせます。水面に浮くルアーは、竿先を小さくあおって水面を滑らせます(ミズーリ州自然保護局)。
淡水のオオクチバス(ブラックバス)は、スピニングリール1台とワームで3つの仕掛けを使い分けると始めやすい釣りです。最初はオモリとワームを離して結ぶダウンショットで底をゆっくり引き、底の凹凸を手で感じ取る練習をします。3.5gのオモリで底が分からなければ5gに上げます。石や沈んだ草の多い場所はオモリを付けないノーシンカー、人が多く魚がすれた場所は、ワームの頭に細いオモリを挿して真ん中にハリを掛けるネコリグに替えます(エナジー福田)。どの仕掛けも、ハリがワームにまっすぐ刺さっていないと泳ぎが崩れて食いません。
やりがちな失敗は、釣れないと色ばかり替えることです。カナダの湖でワームを6色に替えてオオクチバスを釣り比べた研究では、一定時間に釣れる数は色で変わらず、明るい色でやや大きい魚が釣れる傾向が出ただけでした(Moragaほか, 2015)。反応が無いときは、色より先に通す層と巻く速さを変えます。
ルアーはエサよりハリを深く飲まれにくく、放す釣りに向きます。バルト海のタラの遊漁船35便・778人を調べた研究では、エサで釣った魚のほうが深くハリを飲み込み、強く出血する割合が高くなりました(Weltersbachほか, 2019)。ハリが複数付いたルアーはフィッシュグリップ・プライヤーで魚を押さえて外します。ただしバスやブルーギルは外来生物法とリリースの扱いのとおり生きたまま別の水域へ移せず、琵琶湖のように条例で再放流そのものを禁じている所もあります(滋賀県)。放すかどうかは、釣り場ごとの決まりを確かめてから決めます。
出典
- 公的機関・英語 ミズーリ州自然保護局(2025) The Lure of Lures
- 公的機関・英語 ミズーリ州自然保護局 Bait and Lures
- 動画 エナジー福田(2026) 🔰バス釣りのおすすめリグ3選とワーム。スピニングタックルのおすすめルアー紹介【釣り初心者さん向け】
- 論文・英語 Moraga AD, Wilson ADM, Cooke SJ(2015) Does lure colour influence catch per unit effort, fish capture size and hooking injury in angled largemouth bass?
- 論文・英語 Weltersbach MS ほか(2019) Effect of lure and bait type on catch, size, hooking location, injury and bycatch in the western Baltic Sea recreational cod fishery
- 公的機関 滋賀県 外来生物法と外来魚のリリース禁止について










