ミュージカルナンバー

世界の曲

せりふの続きとして歌う、物語のある曲

どんなジャンル?

登場人物の言葉として書かれた歌なので、場面の途中から始まり途中で終わる曲がよくあります。語るような低い部分から張り上げる最後まで振れ幅が大きく、テンポも曲の中で変わります。伴奏は舞台の演奏を縮めた形で休む場所が限られ、一人で歌う曲と掛け合いの曲の両方があります。

歌い方のポイント

まず誰が誰に向けて言う言葉かを一行で決めます。それだけで強弱の置き場所が決まります。語りに近い部分は音量を落として強弱の付け方の幅を作り、最後の伸ばしのために残しておくこと。長い音は先に多めに吸ってから立ち上げます。客席の後ろへ届ける声量を基準にすると、抑えた部分との差が出ます。

選ぶときの目安

声を張るのが好きな人に向いています。音域の広い曲が多いので、高い曲が出ないときの対処を先に読んでおくと選びやすくなります。翻訳版と原語版では言葉数が違い、日本語のほうが音符に文字を詰め込むこともあるため、両方を聴いてから決めると当日に困りません。本編の文脈があってこそ映える曲だという点も、席を見て判断する材料になります。

つまずくところ

舞台の熱量のまま歌うとのどへ一気に負担がかかります。最後の一節に力を残す配分を先に決めてください。作品を知らない席では前後の場面が伝わらず、長い語りの部分が間延びして聞こえます。短く終われる版が収録されていれば、そちらを選ぶ判断も持っておくと安心です。

解説動画: ミュージカル女子必見!絶対に習得した方が良い歌い方って?【俳優に聞いてみました。】ミュージカルとポップスの発声の違いとは?/【公式】モア東京ボーカル教室「ボイストレーナーズ Songs & Guide」

役としての声で歌う: ポップスの歌手はその人個人の声が価値で、どの曲でも本人だと分かることが強みになる。ミュージカルはそこが逆だと言う。俳優として、台詞の延長線上に言葉を歌うのが仕事なので、役ごとに求められる声が変わる。地の声のままでは足りない場面が出てくる。

声優のように組み替える: 役のイメージに合う声が求められるため、声優的な要素があるという言い方をする。明るい声も暗い声も出せる幅、つまり柔軟で幅の広い声を用意しておく必要がある。声帯を柔らかく使えるようにしておくことが、訓練の目的になる。

毎日同じ質で出す: 公演は連日続くので、日によって出来が違うと成立しない。訓練を受ける前は同じ歌でもとても上手に歌える日と、そうでない日があったと本人が振り返る。一定の質を保てるようになったことが、舞台で歌ううえでの効き目だと話している。

作風はロックまで広がった: 昔はクラシカルな作風の作品が中心で、代表作とされるものも数十年前に書かれている。いまの舞台にはヒップホップを題材にしたものやビート感の強いものまで並ぶ。クラシックからロックまで対応が要るので、総合格闘技だと言い切っている。

体という楽器を作る: 日本語を喋っているだけの生活では呼吸器をフルには使っていないので、表現に必要な分だけ体を鍛えていく。楽器づくりという言い方をする。ただし体は時間をかけないと変わらないため、明日できるようになる類のものではないと釘を刺す。