アイドルソング

日本のポップス

歌いやすさ: 歌いやすい

アイドルソングは、覚えやすい旋律と掛け声で場が動く曲。

どんなジャンル?

歌い手の姿を見せることが前提の曲で、旋律は覚えやすく素直です。音域は広くとらず、同じ形が何度も戻るので、初めて聴いた人でも二番から口ずさめます。いっぽうテンポは速めで、1分間に150拍前後まで上がる曲もあり、合いの手や掛け声が最初から曲の一部として組み込まれています。英国のJakubowski氏らの研究チームが、3,000人規模の調査で「頭から離れない曲」として挙がった曲を分析したところ、テンポが速く旋律の起伏がなだらかな曲ほど多く挙がったと報告しています(対象は英国のヒットチャート曲全般で、アイドルソングに限った調査ではありません)。

歌い方のポイント

音を当てることより、言葉を粒立てて出すほうが効きます。速い箇所で口を大きく動かすと遅れるので、あごは小さく、舌先だけで刻む。滑舌の練習をそのまま持ち込める場面です。息継ぎは短く鋭く、一小節の切れ目で取り、掛け声は一人で抱えず席の人に渡すと曲の形が保てます。初めて聴く曲は掛け声の型を一度通しで聴いて覚えてから合わせるほうが揃います。

選ぶときの目安

旋律が素直なので練習の一曲目に向く反面、テンポで振り落とされます。目安は、原曲を流しながら歌詞を声に出して読む試しで、これで間に合わなければ歌ってもまず間に合いません。旋律の跳躍が少なく起伏がなだらかな曲ほど一度で覚えやすいので、初めて聴く曲を選ぶ目安にもなります。高さが足りない人は下げる前に、高い曲が出ないときの対処を見てから決めると選択肢が増えます。

つまずくところ

速さに引っぱられて全部の音が前に出ると、聴いている側にはただ急いでいるようにしか届きません。拍の頭を体で数え、遅れる勇気を持つほうが揃います。もうひとつ、掛け声で声を張り上げると喉が乾いて高音が出なくなるので、そこは軽く当てる程度にとどめます。

出典

  1. 論文・英語 Kelly Jakubowski, Sebastian Finkel, Lauren Stewart, Daniel Müllensiefen(2016) Dissecting an Earworm: Melodic Features and Song Popularity Predict Involuntary Musical Imagery