普通分配金と元本払戻金

受け取り方

変わりやすさ: 骨格は安定

同じ分配金でも、中身は2種類ある

どういう制度?

投資信託の分配金は、自分の個別元本(購入時の基準価額)を基準に2つに分かれます。日本証券業協会によると、決算時の基準価額が個別元本を上回る部分にあたる分配金が普通分配金(課税対象)、下回る部分にあたる分配金が元本払戻金(特別分配金)で、預けたお金の一部が戻ってきているだけなので非課税です。決算のたびに判定されるため、同じファンドでも時期によって分配の内訳は変わります。

使うとどうなる

分配金の内訳は決算時に決まります。ほんださん(東大式FPチャンネル)の解説では、個別元本1万500円で買ったファンドが1万1000円まで上がり、1000円を分配すると、増えた500円分が普通分配金(課税)、残り500円分が元本払戻金(非課税)に分かれます。元本払戻金を受け取った分だけ、自分の個別元本は1万円に下がります。税金を免れているのではなく、課税を先送りしているだけという理解が正確です。

手続きと期限

内訳は証券会社の取引報告書や運用報告書に明記され、「非課税」の表示が出た分がそのまま元本払戻金です。投資信託協会によると、個別元本は2002年4月以降の購入価額が基準で、同じファンドを複数回に分けて買った場合は移動平均で計算されますが、この計算は販売会社が自動で行い、投資家が手計算する必要はありません。

注意(変わりうるところ)

「税金が引かれていない=得をした」ではありません。日本証券業協会(投資の時間)によると、毎月分配型ファンドは基準価額が購入時より下がっていても分配金が出ることがあり、その場合は分配金の一部または全部が元本払戻金です。これが続くと自分のお金を手数料付きで返してもらっている状態になり、個別元本も下がり続けます。

確認先(一次情報)

日本証券業協会、投資信託協会の解説、運用報告書。

出典

  1. 公的機関 日本証券業協会 「毎月分配型の投資信託」とは?
  2. 公的機関 投資信託協会 個別元本方式のポイント
  3. 公的機関 日本証券業協会(投資の時間。J-FLECのサイトに掲載) 毎月分配型|投資の時間
  4. 動画 ほんださん / 東大式FPチャンネル 【FP2級】普通分配金?元本払戻金?投資信託の税金は図を使えば瞬殺(完全C19)

解説動画: FP3級2級「アンサー動画」投資信託の普通分配金と元本払戻金を攻略!/おーちゃん【1級FP技能士】TV

見るのは2つの数字だけ: FP技能士による解説。判別に必要なのは買ったときの個別元本と、分配後の基準価額の2つだけ、と手順に落としている。

比べ方: 買った値段(個別元本)と分配後の基準価額を比べる。下がっていれば、その下がったぶんが元本払戻金にあたる。分配金がいくら出ていたとしても、この比較で内訳が決まる。

それぞれの意味: 普通分配金は儲けに対する分配なので課税される。元本払戻金は自分が払った元本が戻ってきているだけという位置づけなので課税されない。昔は特別分配金と呼ばれていた、という補足も付く。