普通分配金と元本払戻金
受け取り方
同じ分配金でも、中身は2種類ある
どういう制度?
投資信託の分配金は、自分の個別元本を基準に2つに分かれます。個別元本を上回る運用の成果から出た部分が普通分配金(課税対象)、それ以外の部分が元本払戻金(特別分配金)で、これは自分が預けたお金が戻ってきているだけなので非課税です。
使うとどうなる
元本払戻金を受け取ると、その分だけ自分の個別元本が下がります。つまり、後で売却したときの利益計算の基準が下がるということです。税金を免れているのではなく、先送りしているだけという理解が正確です。
手続きと期限
証券会社の取引履歴や運用報告書で、内訳が確認できます。「非課税でした」という表示が出たら、それは元本払戻金です。
注意(変わりうるところ)
「税金が引かれていない=得をした」ではありません。むしろ、運用の成果が出ていないのに分配していることの証拠です。毎月分配型ファンドでこれが続いている場合、自分のお金を手数料付きで返してもらっている状態になります。
確認先(一次情報)
投資信託協会の解説、国税庁のタックスアンサー、運用報告書。
解説動画: FP3級2級「アンサー動画」投資信託の普通分配金と元本払戻金を攻略!/おーちゃん【1級FP技能士】TV
見るのは2つの数字だけ: FP技能士による解説。判別に必要なのは買ったときの個別元本と、分配後の基準価額の2つだけ、と手順に落としている。
比べ方: 買った値段(個別元本)と分配後の基準価額を比べる。下がっていれば、その下がったぶんが元本払戻金にあたる。分配金がいくら出ていたとしても、この比較で内訳が決まる。
それぞれの意味: 普通分配金は儲けに対する分配なので課税される。元本払戻金は自分が払った元本が戻ってきているだけという位置づけなので課税されない。昔は特別分配金と呼ばれていた、という補足も付く。