権威バイアス

群れる

肩書きがあると、内容の検証をやめてしまう

どういうクセ?

発言の内容ではなく、発言者の肩書きや知名度で信じてしまう性質です。専門家の意見は参考になりますが、専門家であることは、その予測が当たることを意味しません。

相場で何が起きるか

著名人になりすました広告が成立するのは、この性質があるからです。なりすましでない場合でも、有名な投資家の発言が、その人の立場や保有銘柄と無関係とは限りません。経済予測の的中率については、専門家と一般人で大きな差が無いという研究も複数あります。

仕組みで防ぐ

「誰が言ったか」を消して、内容だけを読んでみる。それでも納得できるなら、根拠がある発言です。加えて、その人がその発言で何を得るのかを考えてください。利益相反が無い発言のほうが少数です。

解説動画: 権威への服従の原理-人は権威者の言動には無意識に従う 【 ビジネス心理学17 】/井野瑛太

2種類の権威: 権威には理性の権威(大学教授・医師・弁護士など、この人の言葉は正しいはずだと理性的に思える専門家)と、感性の権威(有名人・芸能人など、馴染みがあり親しみのある人)がある、と分けて説明される。

なぜ従ってしまうのか: 権威者からの指示や言動に対して、人は無意識に従ってしまう。医師や弁護士の指示を疑わずに従うのは、資格という裏付けがあるからだが、感性の権威にはその裏付けがない。

投資勧誘での使われ方: 著名人の名前や写真を使う手口が成立するのは、この感性の権威が働くからだ。誰が言ったかを消して内容だけを読むという対処の根拠が、ここで明確になる。