甘酒は飲む点滴

道具と材料

甘酒は飲む点滴は比喩で、麹甘酒にブドウ糖やアミノ酸やビタミンB群が含まれるのは事実ですが点滴と同じ効果ではありません。

よく言われること

「甘酒は栄養が点滴と同じ成分だから、疲れたときに飲めば回復する」。

実際はどうか

麹甘酒にはブドウ糖・アミノ酸・ビタミンB群が含まれるのは事実で、点滴の成分に似ているところから生まれた言い回しですが、点滴は血管へ直接入れるもので、飲みものとは吸収の経路も量も別です。甘酒を扱ったレビュー論文は、麹甘酒の糖は麹菌の酵素がでんぷんを分解したブドウ糖で、酒粕甘酒には砂糖が加えられ中身が違うと整理しています。麹甘酒も糖分の高い飲みもので、酒粕から作る甘酒にはアルコールが含まれるため子どもや運転前には向きません。

なぜ広まったか

分かりやすく強い比喩だったため、広告とメディアで繰り返し使われ、比喩であることが忘れられました。麹甘酒と酒粕甘酒が区別されずに語られることも、混乱を広げています。

どう言えば正しいか

「麹甘酒は、糖とアミノ酸とビタミンB群を含む甘い飲みもの」と言えば十分で、正確です。

出典

  1. 論文・英語 Kurahashi A(2021) Ingredients, Functionality, and Safety of the Japanese Traditional Sweet Drink Amazake
  2. 論文・英語 Shoji K, Kameda A, Furuichi K(2023) Effects of Milk Amazake on Skin Elasticity, Hydration, and Transepidermal Water Loss