甘酒は飲む点滴
道具と材料
比喩が、いつのまにか説明になった
よく言われること
「甘酒は栄養が点滴と同じ成分だから、疲れたときに飲めば回復する」。
実際はどうか
麹甘酒にブドウ糖・アミノ酸・ビタミンB群が含まれるのは事実で、その顔ぶれが点滴の成分に似ているというところから生まれた言い回しです。ただし「点滴と同じ効果がある」という意味ではありません。点滴は血管へ直接入れるもので、飲みものとは吸収の経路も量も別です。麹甘酒は糖分が高い飲みものでもあります。酒粕から作る甘酒にはアルコールが含まれるため、子どもや運転前には向きません—— 同じ「甘酒」という名前でも中身が違います。
なぜ広まったか
分かりやすく強い比喩だったため、広告とメディアで繰り返し使われ、比喩であることが忘れられました。麹甘酒と酒粕甘酒が区別されずに語られることも、混乱を広げています。
どう言えば正しいか
「麹甘酒は、糖とアミノ酸とビタミンB群を含む甘い飲みもの」と言えば十分で、正確です。