トンネル・不織布(保温と防虫)

畝を覆って季節と虫をコントロール

どんな栽培法か

トンネル栽培は、畝の上に支柱を弓なりに立て、ビニールや不織布をかぶせてトンネル状に覆う方法です。露地栽培に少し手を加えるだけで、保温・防虫・防風の効果が得られます。

ビニールをかければ露地より温度を上げられ、春先の早出しや秋以降の遅出しができます。不織布(べたがけ)なら、虫の飛来を防ぎながら光と雨を通し、無農薬に近い栽培も狙えます。

葉物や根菜の栽培期間を前後に延ばしたいとき、アブラナ科の虫害を防ぎたいときに特に役立つ、手軽で応用の利く方法です。

育て方のコツ

資材の使い分け:保温したいならビニール(透明)、防虫と保温を両立したいなら不織布や防虫ネット、と目的で使い分けます。春の保温はビニール、害虫の多い時期のアブラナ科は防虫ネット、が基本の組み合わせです。

温度管理:ビニールトンネルは晴れた日に内部が高温になります。日中は裾を開けて換気し、夕方に閉じます。閉め切ったままだと蒸れて傷みます。

すき間をつくらない:防虫目的なら、裾を土でしっかり押さえてすき間をなくすことが肝心。わずかな隙間から虫が入ると、閉じた環境でかえって増えてしまいます。

必要な資材・道具

支柱(トンネル用):弓なりにしなるトンネル用支柱を、畝に一定間隔で挿してアーチをつくります。

覆う資材:保温用の農業用ビニール、防虫・保温兼用の不織布、目の細かい防虫ネットを目的に応じて用意します。

固定資材:裾を留めるパッカーやマイカ線、土で押さえるための余裕を持った幅の資材を選ぶと、風でめくれません。

やりがちな失敗

換気せず蒸らす:晴天のビニールトンネルは内部が高温になります。日中は裾を開けて換気し、夕方閉じましょう。

裾にすき間を残す:防虫ネットも、すき間があれば虫が入って中で繁殖します。裾は土でしっかり押さえます。

目的に合わない資材を使う:防虫したいのに透明ビニールを使うと高温になりすぎ、保温したいのに不織布だけでは温度が上がりません。目的で選び分けます。

かけっぱなしにする:気温が上がってきたら資材を外す判断も必要です。いつまでも覆うと高温や過湿で傷みます。