露地栽培(地植え)
畑の土に直接植える基本の育て方
どんな栽培法か
露地栽培は、屋外の畑や庭の土に作物を直接植える、もっとも一般的な方法です。根を広く深く張れるので株が大きく育ち、収量も多くなります。
一方で、雨・風・気温・霜など天候の影響をそのまま受けます。だからこそ、その作物に合った季節(旬)に植えることが何より大切です。
水はけと日当たりのよい場所を選び、畝(うね)を立てて排水を確保します。まずは日当たりのよい一角を決め、育てやすい果菜や根菜から始めましょう。
育て方のコツ
畝と株間:水はけをよくするため畝を立て、作物ごとに決められた株間を守って植えます。詰めて植えると風通しが悪くなり、病気や害虫が出やすくなります。
マルチング:畝を黒いポリフィルムやわらで覆う「マルチング」をすると、地温が安定し、雑草を抑え、泥はねによる病気も防げます。露地では特に効果が大きい。
支柱と誘引:トマト・キュウリ・ナスなどの果菜は、風で倒れないよう支柱を立てて茎を結びつけます(誘引)。実の重みで折れるのを防ぎ、日当たりと風通しもよくなります。
水やり:地植えは畑の保水力があるので、根づいたあとは頻繁な水やりは不要。晴天が続いて土が乾いたときだけ、朝のうちにたっぷり与えます。
必要な資材・道具
土づくりの資材:植え付けの2週間前に苦土石灰でpHを整え、1週間前に堆肥と元肥(化成肥料や有機肥料)を入れて耕します。土がふかふかになるほど根が伸びます。
基本の道具:クワ(耕す・畝立て)、移植ゴテ(植え穴掘り)、支柱と誘引ひも、マルチフィルムがあると露地栽培はぐっと楽になります。
追肥:生育の途中で肥料を足す「追肥」を、2〜3週間おきに株元へ施します。果菜は実がつき始めた頃から切らさないのがコツです。
やりがちな失敗
旬を外して植える:露地は天候の影響を直に受けます。夏野菜を寒い時期に植えても育ちません。種袋や苗のラベルの栽培カレンダーを必ず確認しましょう。
水はけの悪い場所に植える:雨のあと水がたまる場所では根腐れします。畝を高くするか、水はけのよい場所を選びましょう。
株を詰めて植える:密植は風通しを悪くし、病害虫の温床になります。決められた株間を守ることが、結果的に収量を増やします。
支柱を立てない:背が高くなる果菜を放置すると倒れて折れ、実も傷みます。植え付けと同時に支柱を立てておきましょう。