ハウス栽培(施設栽培)

温度と雨をコントロールして長く収穫

どんな栽培法か

ハウス栽培は、ビニールハウスやトンネルなどの施設で、温度・湿度・雨を管理しながら育てる方法です。寒い時期でも栽培でき、収穫期間を大きく前後に延ばせます。

雨がかからないため泥はねによる病気が減り、風や霜、鳥・虫からも作物を守れます。イチゴやトマト、キュウリなど、長く収穫したい作物と相性がよい方法です。

その反面、閉じた空間は日中に高温になりやすく、湿気もこもりやすいので、換気の管理が成否を分けます。

育て方のコツ

換気(いちばん重要):晴れた日はハウス内が30℃以上になることも。側面や天窓を開けて、こまめに換気します。高温多湿はカビ系の病気を一気に広げるので、風の通り道をつくることが最優先です。

水やりの管理:雨が入らないぶん、水やりはすべて人の手で行います。乾き具合を見て与え、過湿にならないよう朝に済ませます。点滴チューブを使うと管理が楽になります。

受粉の補助:閉じた空間では虫が入らず、果菜の実つきが悪くなることがあります。筆で花を触る、株を軽く揺する、専用の着果ホルモン剤を使うなどで受粉を助けます。

必要な資材・道具

施設:本格的なパイプハウスのほか、家庭向けの小型ビニール温室やトンネル支柱+ビニールでも施設栽培は始められます。まずは小さく試すのがおすすめ。

温度・湿度の管理:最高最低温度計を置いて日々の温度を把握します。夏は遮光ネット、冬は保温資材(不織布・二重張り)で温度を調整します。

かん水資材:ジョウロのほか、点滴チューブやタイマー付きの自動かん水があると、水管理のムラを減らせます。

やりがちな失敗

換気をせず蒸らす:締め切ったハウスは高温多湿になり、灰色かび病やうどんこ病が多発します。晴れた日は必ず換気しましょう。

水のやりすぎ:雨が入らないぶん過湿になりがち。土の乾きを見て、朝にたっぷり、を守ります。

受粉を助けない:虫が入らないハウスでは、果菜の花が実にならないことがあります。受粉の補助を忘れずに。

夏場の高温対策をしない:真夏のハウスは作物が傷むほど高温になります。遮光ネットや換気で温度を下げましょう。