バット・ボウル
計量・保存
バット・ボウルは、調理の流れを止めないために使う器です。切った材料を置く、下味を付ける、衣を付けるなど、様々な場面で使います。
どんな道具?
切った材料を置く、下味を付ける、衣を付ける、揚げたものを休ませる—— 調理の流れを止めないための器です。ステンレスは熱にも冷えにも強く、においも移りません。生の肉や魚は袋や容器に入れて冷蔵庫にしまい、汁が生で食べる物や調理済みの食品にかからないようにと厚生労働省は示し、調理前後の食品を長く室温に置かないことも求めています。
選び方
バットは網(アミ)とセットのものを。揚げ物を置く、水を切る、下味の汁を落とすと用途が広がります。ボウルは大中小の3つあると、ほとんどの作業が滞りません。
使い方のコツ
調理を始める前に、切った材料を全部バットに並べておくと、火にかけてから慌てて切らずに済みます。熱いものを冷ますときは、浅いバットに広げ、氷水に当てます。米国ミネアポリスの保健局の検査員が224のレシピを記録した研究(Koreenら、2024)では、食品の深さと氷水に当てることが冷める速さに有意に効き、深さ約5cm以下なら予測モデルで菌の増え方が小さいとされました。
手入れ・注意
重ねて収納できるものを選ぶと場所を取りません。ステンレスは塩分を長時間入れっぱなしにすると点サビが出るので、下味を付けたら早めに移すか洗います。ステンレス協会(業界団体)は、塩素イオンが表面の保護膜を部分的に壊して点状の腐食を起こすと説明し、中国のZhangら(2022)は食塩水に酢酸を足した液で304を調べ、孔食の起きる電位が下がったと報告しています。
出典
- 公的機関 厚生労働省 家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
- 論文・英語 Koreen N, Baldwin WC, Schaffner DW・ミネアポリス市保健局ほか, Journal of Food Protection(2024) Cooling Uncovered Foods at a Depth of ∼5.1 cm (2 in.) or Less Poses Little Risk of Pathogen Growth
- 資料 ステンレス協会(業界団体) ステンレスの耐食性と腐食現象について
- 論文・英語 Zhang H ほか, Materials(2022) Effect of HAc on the Metastable Pitting Corrosion of 304 SS in NaCl Solution
解説動画: 網とセットになった深型バットの使いどころ/杏/anne TOKYO
この道具の位置づけ: 調理道具を紹介してほしいという視聴者の声を受けて作った回で、その中でも反応が多かった物として真っ先に挙げているのが四角いバット。使っているのはざる(網)とセットで売られている深型のタイプで、道具の紹介もここから始めている。
何に使うか: 深さが普通のバットの倍ほどあるので、何かを漬け込んでおく容器として使える。油や汁気を切りたいときは、セットの網を重ねてその上に食材を置いておけばいい。漬ける・切るの両方をこれ1つでまかなえるので、とても使いやすく重宝していると話している。