紅茶を淹れる
茶を淹れる
紅茶を淹れるときは、沸かしたての熱湯をそのまま使うのが基本です。
使いどころ
ストレートでもミルクティーでも、基本の手順は同じです。湯温は、トルコと韓国の研究チームがトルコの紅茶2,688杯を淹れ分けた実験で、試した条件のうち成分と水色にいちばん強く効きましたが、渋みと風味の評価は条件によって有意には変わりませんでした。目安として、Miiのお茶会チャンネルは最低でも90℃以上、茶葉を扱う葉楽Tea Worldは90℃以上なら沸きたてでなくてもおいしく出ると話します。
淹れ方
ポットとカップは先に湯で温めておき、茶葉を入れて、沸かしたての湯を勢いよく注ぎます。日本紅茶協会の目安は1人分で茶葉2〜3g、湯は1杯150ml前後、蒸らしは細かい茶葉で2分半〜3分、大きい茶葉で3〜4分です。Miiのお茶会チャンネルは、茶葉が1g違うと味が変わるとして0.1g単位のスケールを勧めます。ミルクティーは小さい茶葉でも3分蒸らす、と葉楽Tea Worldは勧めます。
コツ・注意
勢いよく注ぐのは、湯の中の空気で茶葉を対流させるためです(ジャンピング)。再沸騰させた湯は空気が抜けて対流が起きにくくなります。水は日本紅茶協会が汲みたての軟水を勧めます。BBCの動画のファリモンド氏は、硬水だと成分がカルシウムと反応して表面に膜ができることがあり風味が失われるので、沸かす前にろ過を勧めます。紅茶を含む茶を比べた2026年の研究でも、炭酸水素イオンが多い水は水色がくすみ香りが鈍りうると報告されています。
出典
- 論文・英語 Cho JM, Abanoz YY, Boyraz A, Demir A, Çavuş D, Çapoğlu HE, Kıyak AK, Cam Ş, Mehdizadehtapeh L, Basaran B(2026) Effects of brewing conditions on the sensory and chemical properties of Turkish black tea and their interrelationships
- 論文・英語 Gao W, Liang X, Li L, Yao Y, Zhang B, Hu Y, Luo F, Liu D(2026) Effects of Bicarbonate Ions in Tea Brewing Water on Sensory Properties and Substances of Different Teas
- 資料 日本紅茶協会 紅茶のいれ方
- 動画・英語 BBC How you've been making tea WRONG your entire life - BBC
- 動画 Miiのお茶会チャンネル 【紅茶講座】意外と知らない!?紅茶のNG行動を詳しく解説!おいしい淹れ方のコツ・アドバイスも【2025年最新版】
- 動画 【お茶専門チャンネル】葉楽Tea World 【プロ直伝】美味しい紅茶の入れ方【重要なポイントは3つだけ】
解説動画: 紅茶を劇的に美味しく淹れるジャンピングの3つのポイント/じゅんじゅんの紅茶教室
ジャンピングとは: 紅茶を淹れるうえで最も大事だとされる現象。ポットの中で茶葉がゆっくり上下運動をしている状態を指し、茶葉が無理な力を加えられずに自分から成分を出していく、抽出に最も適した環境だと説明している。
なぜ上下するのか: 原理は酸素。水の中には酸素が含まれていて、湯を注ぐと細かい泡として見える。酸素が茶葉にくっつくと軽くなって浮き上がり、酸素が離れると茶葉は水を吸って重くなって沈む。これが繰り返されて上下運動になる。
だから汲みたての湯を使う: この原理から、湯に酸素が含まれていることが条件になる。動画では実際にジャンピングが起きる場合と失敗する場合の両方を見せている。