ブラジル

コーヒー生産国

ブラジルは、世界のコーヒー生産量の3〜4割を占める最大の生産国で、味の物差しにされる豆です。

どんな味?

世界のコーヒー生産量の約3〜4割を占める国です(UCCコーヒーアカデミーの説明)。味はアーモンドやヘーゼルナッツ、カカオを思わせる香ばしさと、尖らない穏やかな酸味。突出した個性より、バランスの良さが持ち味です。焙煎所の珈琲豆 山倉も、香ばしくて飲みやすい豆が多いと話します。ムンド・ノーボやカトゥアイなど、ブラジルで生まれた品種が広く栽培されます。

選び方

袋に農園名や精製方法が書かれた豆を選ぶと違いが分かります。UCCコーヒーアカデミーは、完熟した赤い実だけを摘んで天日で乾かすナチュラル精製の農園豆を例に挙げます。2025年の論文は、ブラジルのスペシャルティコーヒー農園175軒を調べ、多くが半乾式(セミドライ)の精製を単独か併用で採っていたと報告しています。

向いている淹れ方

UCCコーヒーアカデミーの動画では、川口講師が凝らずに優しく注ぐシンプルなドリップで淹れています。粉12gに92℃の湯160ccで、ローストしたアーモンドのような風味と甘みがあり、酸味はあっても尖らず、バランスがよいと感想を述べていました。合わせるなら、ナッツ入りのクッキーのような重すぎない甘いものが相性がよさそうとの話でした。

保存

焙煎日から2〜3週間。比較的、時間が経っても味が崩れにくいので、まとめ買いするならこの手の豆が向きます。

出典

  1. 動画 UCCコーヒーアカデミー 【コーヒーの基礎】産地別のコーヒーを学ぶ|ブラジル ベレーダ農園編
  2. 動画 珈琲豆 山倉(旧KONA SNOW Coffee Roasters) 【KONA SNOW人気No.1コーヒー】ナッツのような香ばしさ/ブラジル・プレミアムショコラ
  3. 論文・英語 Sera GH, Volsi B, Mariucci Júnior V, Pereira CTM, Telles TS(2025) Production and trade of specialty coffee in Brazil
  4. 資料・英語 World Coffee Research Mundo Novo(Varieties Catalog)
  5. 資料・英語 World Coffee Research Catuaí(Varieties Catalog)

解説動画: 産地別の味比べで、ブラジルはどこに置かれるか/備長炭フルシティロースト

バランス型という位置づけ: 産地ごとの味をざっくり並べていく回で、ブラジルが最初に登場する。バランス型でナッツを感じられるという短い整理で、これから味の違いを感じ取りたい人は、まずブラジルを飲むと分かりやすいと勧めている。生産量が世界一という点も添えている。

他の産地と比べて: 同じバランス型でもコロンビアは深煎りにしすぎなければ、シャープな酸味が少し際立つ。エチオピアやタンザニアは酸味系、インドネシアのマンデリンは苦味と深みのどっしり系という並びで紹介していく。ブラジルはこの並びのバランス型の側にあり、酸味系や苦味系の産地と比べていくときの出発点として最初に置かれている。

等級の見方: ブラジルの豆にも格付けがあり、上位3つはナンバー2・ナンバー3・ナンバー4で、最高等級はナンバー2。1位なのにナンバー2という名前になっているのが面白いところだと話しているが、その理由までは踏み込んでいない。

この回が対象にしている豆: 取り上げているのは100gあたり200円台から400円台の、一般の店で手に入るコーヒー。スペシャルティコーヒーや、農園単位で管理された高い豆は最初から除外していると断っている。ブラジルの説明も、この価格帯の話として聞くのがよい。