採点のしくみ図鑑 | オトモクリエイティブ

機種による採点の違いは、同じ歌でも機種ごとに点数が変わってしまう理由。

採点の項目

全体

採点が見ているもの

通信カラオケには大きく二つの系統があり、採点の作りもそれぞれ別ものです。一方の系統の公式解説では、抑揚は11段階、リズムは7段階、揺れは周期と振幅で9種類に分かれます。もう一方は、音程、安定感、抑揚、ロングトーン、技術の五つにAIのボーナス点を足す作りです。見ている項目の数も刻みも違うため、同じ歌でも総合点の組み立ては別の形になります。どちらが正しいということはありません。

伸ばし方

比べるなら条件をそろえます。曲もキーもそのままにして、エコーとマイク音量を紙に控えてから、別の系統で歌い直します。そのうえで見るのは総合点ではなく、どこで減っているかです。両方で同じ場所が赤くなるなら、それは機種のせいではない自分の弱点で、練習して埋められる部分です。音程正確率のように項目ごとの数字を並べると、どちらの系統でも同じ癖が出ているかが見えます。

勘違いしやすいところ

「こちらは甘い」という話は、曲と歌い方であっさり逆転します。自分の得意が加点として数えられる設計かどうかという相性の問題で、機械の性能差ではありません。片方の点だけを見て腕が落ちたと落ち込むのは、いちばんもったいない受け取り方です。専門家が付けた力みの評価を、歌手16人の歌声で学習した機械に当てさせた研究では、音だけを使うか声帯の動きまで使うかで、人の評価との近さが変わりました。機械の判断は手がかり次第です。

機種による違い・補足

同じ系統でも採点モードの世代の違いがあれば結果は変わり、入れ替えの時期によって古い版のままの店もあります。採点の作りは設計しだいで、研究の世界には譜面のデータを使わず、音程の間隔の正確さと揺れだけで歌の良し悪しを分ける方式もあります。何年も前の自己ベストと並べても意味は薄いので、記録を残すならモード名と日付を一緒に書いておくと、後から自分の変化を追えます。機種をまたいだ自己ベストは、別々の記録だと考えてください。

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世代で採点は入れ替わる

「採点機能ごとに歌い方を変える必要はあるのか」という質問への答えは変える必要があるだった。採点機能には本体に紐づくものとそうでないものがあり、よく使われるのは大きく3世代。世代ごとに隠れた加点やボーナスの出方が入れ替わるため、同じ歌い方が同じようには評価されない。

古い世代は強弱を大げさに

古い世代は声の倍音への加点を持ち、2.5kHz付近の高い倍音がよく出る人に有利。ふわっと小さく歌うより、響かせて歌い上げるほうが向く。いっぽう表現力が取りにくく、基本はまっすぐ歌いつつ強弱はかなり大げさに付ける。しゃくりやこぶしも浅いと検知されず、深く強くかける必要がある。

5角形から6角形へ

古い世代の評価は音程正確率・安定性・リズム・表現力・ビブラートとロングトーンの評価の5項目。次の世代でもこの5角形は変わらず、ボーナスの出方と隠れた加点だけが入れ替わった。最新の世代では項目がひとつ増えて6角形になり、それまで裏に隠れていた加点が画面に見えるようになった。

新しいほど自然な歌でいい

次の世代からハンマリング・エッジボイス・ヒーカップ・アクセントが隠れた加点に加わり、自然なしゃくりでも検知されるようになった。最新の世代は声への反応がさらに速く、以前は段差をはっきりつけてゆっくりやる必要のあった技術が自然なかけ方で入る。細かい震えまで拾う。

どの世代でも変わらないこと

共通するのはビブラートをしっかりかけることと、伸ばすところと揺らすところをはっきり切り分けること。ここはどの採点でも同じだと言い切っている。強弱を強く求められる古い世代では、マイクを動かして1画面ごとに付けるやり方を紹介。最新の世代についてはまだ研究中と断り、断定を避けている部分もある。

出典: 柳光絵【カラオケ100点ねえさん®︎】(YouTube)で動画を見る ▶

出典

  1. 資料 第一興商 精密採点Ⅱ
  2. 資料 エクシング(JOYSOUND) 分析採点AI+/AI
  3. 論文・英語 Liu Y, Räsänen O, Ikävalko T, Hakanpää T, Ronkainen V, Laukkanen AM/Journal of Speech, Language, and Hearing Research(2026) Automatic Prediction of Vocal Strain Scores in Singing Voice Using Audio and Electroglottographic Modalities
  4. 論文・英語 Nakano T, Goto M, Hiraga Y/Interspeech 2006(2006) An automatic singing skill evaluation method for unknown melodies using pitch interval accuracy and vibrato features

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