温泉宿に泊まる

到着・夕食前・寝る前・朝の、入る回数と間の取り方。

宿に着いて部屋に荷物を置いたら、最初に決めるのは浴場の時間割です。大浴場は予約なしで使え、夜遅くや早朝まで開けている宿が多い一方、清掃と点検のために閉める時間があります(観光庁)。閉まる時間には、湯を抜いて浴槽を洗い、張り直す浴槽の換水のような作業が回されます。時間を区切って使う貸切風呂は、着いた時点でフロントに申し出て枠を押さえます(観光庁)。夕食と朝食の時刻を浴場の時間割に重ねて書き出すと、入れる時間帯が目に見えます。

湯に向かう前に、ロビーや浴場の入口で掲示を読みます。温泉の利用状況の表示には、加水・加温・循環・消毒の有無と理由が欄ごとに並びます。内湯と露天で源泉や加温の条件が違う宿では、掲示が浴槽ごとに分かれていることがあります。源泉名と欄を見比べておくと、かけ流し式浴槽と循環式浴槽の別や浴槽水の消毒の方法を、入る前に頭に入れられます。

1回目は、移動の疲れを抜いてからにします。疲れが強いときは身体を休め、入浴を始めて数日は1日1〜2回、慣れてから2〜3回までが目安です(環境省の掲示基準)。1回の時間も、初めは3〜10分ほどとし、慣れてから15〜20分ほどまで延ばす順に並んでいます(環境省)。着いた日は2回までと決め、1回目は短く切り上げます。

2回目を夕食の前後のどちらに置くかは、食事と酒で決まります。食事の直前と直後、飲酒の後の入浴は避けるよう、掲示の注意に並んでいます(環境省)。夕食の前に入るなら、上がってから身体を冷やさずに30分ほど休む時間を見込み、食事の開始から逆算して浴場へ向かいます(環境省)。夕食で酒を飲んだ夜は、寝る前の入浴を翌朝へ回します。深夜と深酒の後の大浴場は、事故を防ぐため控えるよう呼びかけられています(観光庁)。飲酒と入浴は、施設が泥酔した人の入浴を断る側の決まりでもあります。

朝の湯は、水を1杯飲んでから向かいます。起床直後の入浴は脱水を起こしやすく、コップ1杯ほどの水分を先にとるよう掲示の注意にあります(環境省)。前の晩に入った浴槽でも、朝は湯温が違うことがあります。湯温は加温や加水の運用で時間帯ごとに動くので、浴槽の温度計を見てから身体を沈めます。

やりがちな失敗は、回数を稼ごうとして到着から翌朝までに4回、5回と重ねることです。掲示の目安は慣れてからでも1日2〜3回までで、回数は湯の違いを確かめる機会として使います。2泊以上する場合、入り始めて3日から1週間ほどで、気分の不快や不眠などの湯あたりが出ることがあり、出ている間は入浴をやめるか回数を減らします(環境省)。湯あたりは好転のしるし?の項目も、同じ掲示の一文を扱っています。

この節に出てくる図鑑の項目

出典