野面積
石垣の積み方と隅
時代: 安土桃山
野面積は、自然石をほとんど加工せずに積み上げ、すき間に間詰石を詰めて留める石垣です。
用途
自然石をほとんど加工せずに積み上げる石垣です。大きな石どうしのすき間には小さな間詰石を詰めて、石を安定させます。山梨県は甲府城跡の石垣を例に、石を割った痕を矢穴と呼んで説明しています。滋賀県大津市も、坂本地域の穴太衆積みの石垣を「加工していない自然石を使う」ものと説明しています。YUKIMURA CHANNEL は、兵庫県朝来市の竹田城跡を野面積の代表的な例に挙げています。
見分けの決め手
石の割れ目と、ノミで掘った矢穴の痕を探します。山梨県は、石を岩盤から切り出す際にできる痕跡が矢穴だと説明しています。矢穴は、割りたい線に沿ってノミで穴を掘り、クサビを差して叩いて石を割った痕です。築城期の矢穴は幅が約四寸(約12cm)で、時代が新しくなると幅が狭くなります。割ろうと下書きしたのに割らずに積んだ石も見つかります。
年代
YUKIMURA CHANNEL は、野面積みは鎌倉時代の後期に現れ、戦国時代に城の石垣として本格化したと説明しています。同じ動画は、1576年に築城された安土城の頃から、石垣が本格的な城郭の主になったと話します。日本の城 Japan-Castle も、野面積みは石垣の積み方の中で最も古いタイプだと話しています。築造の年は、積み方の見た目だけでは決めきれません。城ごとに発掘や史料で確かめます。
取り違えやすい相手
打込接が相手です。打込接は、石どうしが接する部分を加工してすき間を減らした積み方だと、Japan-Castle は説明しています。この接ぎ方は、関ヶ原の合戦の前後から多く現れたと、YUKIMURA CHANNEL は話しています。見分けるには、石の接する面が自然のままか、平らに加工されているかを見ます。切込接は、石を四角く成形して密着させるので、すき間はほとんど残らないと、Japan-Castle は説明しています。
立つ位置
まず遠くから石垣全体の輪郭を見て、次に石の大きさと目地の太さを近くで確かめます。YUKIMURA CHANNEL は、野面積の石は大きさがばらばらだと話します。すき間には間詰石が入るので、壁を端から端まで追うと積み方の違いが分かります。国史跡の竹田城跡は、観覧の案内を朝来市の公式ホームページで確かめられます。立入りを制限した区画には入らず、掲示に従って見る場所を決めます。
出典
- 公的機関 山梨県埋蔵文化財センター 甲府城跡の石垣にみられる矢穴
- 公的機関 大津市 穴太衆積みの石垣(あのうしゅうづみのいしがき)
- 公的機関 朝来市 竹田城跡公式ホームページ
- 動画 YUKIMURA CHANNEL 【城郭用語解説】石垣について
- 動画 日本の城 Japan-Castle 【お城の基礎講座】石垣の積み方|野面積み、打ち込み接ぎ、切り込み接ぎ、布積み、乱積み
