come / some

その他

come・someは、サイレントEの規則ならoが名前を読んで「コウム」になるはずですが、実際は/ʌ/になる語です。語源辞典Etymonlineによると、古英語ではcuman・sumとuで書き、縦線の続く文字の前でuをoに書き換える中英語の書き手の習慣でつづりが変わりました。monk・tongue・wormも同じ理由です。

なぜ規則外?

サイレントE の規則なら o が名前を読んで「コウム」になるはずですが、実際は /ʌ/ です。語源辞典 Etymonline によると、古英語では cuman・sum と u で書き、縦線の続く文字の前で u を o に書き換える中英語の書き手の習慣でつづりが変わりました(monk・tongue・worm も同じ)。

読み方

come は /kʌm/、some は /sʌm/ 。どちらも cup と同じ母音です。Julia Schlüter の初期近代英語の概説(2012)によると、短い /ʊ/ が /ʌ/ に変わったのは標準英語で1600年より少しあとで(17世紀末とする説もあります)、中部・北部イングランドの方言では起きなかったとされます。

使われ方

サイレントE の規則が当てはまらない語には、have, give, live, love, done, none もあります。Clymer(1963)が小学校低学年の教材の約2600語で数えると、この規則が当てはまる語は63%(180語)、例外は done など108語でした。高頻度語の例外はまとめて覚えるのが早道です。

出典

  1. 資料・英語 Etymonline(Douglas Harper) come
  2. 資料・英語 Etymonline(Douglas Harper) some
  3. 論文・英語 Julia Schlüter(2012) Early Modern English: Phonology(Bergs & Brinton 編 Historical Linguistics of English 所収)
  4. 論文・英語 Theodore Clymer(1963) The Utility of Phonic Generalizations in the Primary Grades

解説動画: フォニックスで読めない some は丸ごと覚える/Asahi's English

規則で読めない語がある: フォニックスはアルファベットの並びを見れば、意味が分からない単語でも読めるようになるルール、という前提から入る。ただし規則どおりに読めない語もあり、その例として some を挙げている。フォニックスのルールなら「ソム」と読めそうだが、実際は「サム」。cat のような規則どおりの語とは別扱いで、こういう語はサイトワードとして丸ごと覚えると説明している。

サイトワードとは: 一目で読めて、意味まで分かっていないといけない単語のこと。to, a, I, we のような超基本語がこれにあたる。子ども向けの本に出てくる単語の50〜75%はこれらでカバーできるといい、100〜300語ほど覚えるのが英語を読めて話せるようになる近道だとしている。

覚え方: アメリカの小学校の ESL では、フラッシュカードで、学年ごとに決まった語をひたすら覚えるやり方だったと話している。読むだけでなくスペリング(書き取り)も並行してやる。日本の小学校で1〜3年に習う漢字は440字あり、それに比べれば数は少ないほう、という比較も出てくる。