/ð/

子音(破裂・摩擦)

/ð/は、thisのthが表す、/θ/と口の形はまったく同じで、のどを震わせて声を出すかどうかだけが違う音です。other・either・though・brotherなどに現れます。日本語話者は/z/で代用しがちで、thisが「ジス」に聞こえてしまうため、/θ/を出しながらのどに手を当てて震えを足す練習がセットで効きます。

どんな音?

口の形は /θ/ とまったく同じで、違いはのどを震わせて声を出すかどうかだけです。Rachel's English(アメリカ英語)も、歯の間に舌の先だけを出す舌の位置は同じで、声帯が震えるかどうかが違いだと説明します。破裂音のように止めず、息を出し続ける音です。例語は other・either・though・brother です。

口の作り方

/θ/ を出しながら、のどに手を当てて震えるまで声を足します。2つはセットで練習するのが効率的です。Rachel's English(アメリカ英語)によれば、唇はこの音に関わらないので力を抜いて次の音の形へ先に動かしてよく、the のような弱く読む語では、舌先を上の前歯の裏に軽く当てるだけでも構いません。

日本語とのちがい

日本語話者は /z/ で代用しがちです。this が「ジス」になるのがこれです。Brannen(2012、学位論文)は、日本語話者は th を [s, z]、ケベックのフランス語話者は [t, d] で代用すると述べます。this, that, the, they, there と超頻出語に出るので、直すと効果が大きい音です。

この音を含む語

this, that, they, there, mother, weather

出典

  1. 資料・英語 Rachel's English English: How to Pronounce TH Consonants [θ] + [ð]
  2. 資料・英語 Rachel's English PRONUNCATION MASTER | 5 Powerful Tips for the TH Sound | Learn English Fluently
  3. 論文・英語 Brannen K(2012) The perception and production of interdental fricatives in second language acquisition

解説動画: th の2つの音と、舌先を歯の間に軽く当てる形/りえ先生【日本一学べるおうち英語学習】

th は2種類ある: th の音は日本語に存在しない。カナダの子供でも獲得できるのは5〜6歳ごろと言われる音で、音声学では歯と歯の隙間で作る摩擦音として扱われる。英語には喉を震わせる音と震わせない音の対があり、th は同じつづりのままその2つを持っていると説明している。

舌の当て方: 歯と歯で噛むものだと思っている人が多いが、挟むのではない。舌先を歯と歯の間に少し出して軽く当て、そこから空気を出すのが正しい形。読みの練習には this、that、those が使われ、舌を前に出すのは恥ずかしいと思われがちだが、英語話者はしっかり歯の前に出していると背中を押している。

やりがちなミス: s や f、d の音に置き換えてしまうのがよくある間違いだとしている。ただしこの動画の狙いはネイティブそっくりに話すことではなく、訛っていてもいいから音の違いを理解すること——そこが分かればリスニングも読み書きも伸びる、という立場で全体を通している。