等温線
線と面
等温線は、気温の等しい地点を結ぶ線で、高層天気図では破線で寒気の広がりを示します。
線・記号の意味
同じ気温の地点を結んだ線です。気象庁の高層天気図では破線で描き、線上に℃の整数を添えます。間隔は850hPaと500hPaの面で3℃ごと(寒候期は6℃ごと)、700hPaの面で6℃ごとです。300hPaの面だけは破線が風速の線に替わり、気温は線を引かずに値を並べて示します(気象庁『実況資料の解説』)。値の低い線が並ぶ側ほど冷たい空気があり、線の混んだ所は水平方向の気温差が大きい所です。
図で見る場所
850hPaの面の破線を先に拾います。この面の高さはおよそ1,500mで、冬型の気圧配置では上空1,500mが-6℃が地上で雪になる目安とされます(福岡管区気象台)。南岸低気圧では下層がもっと暖かくても雪になり、目安は850hPaで0〜-3℃です(同)。大雪の目安には500hPaの面の寒気を使い、北陸や長野県北部では500hPaで-35℃以下の寒気が入ると大雪になりやすいとされます(長野地方気象台)。
読み違えやすいところ
地上天気図の破線は等温線ではありません。地上の破線は2hPaごとの補助の等圧線で、気圧の等しい点を結んだ線です。高層天気図は気圧の決まった面を描くので等圧線は無く、実線は高さを表す等高度線です。-6℃や-35℃は、地域と気圧配置で変わる目安で、冬型と南岸低気圧でも値が違います。地上まで全層が氷点下なら雪のまま落ち、途中に気温がプラスの層があると、層の厚さで雨か雪かが分かれます(気象庁)。
載っている天気図
気象庁のAUPQ78(850hPaと700hPa)とAUPQ35(500hPaと300hPa)に載り、どれも実線の等高度線と重ねて描かれます。日本域の地上天気図に等温線は無く、北半球地上天気図にだけ850hPa面の温度の線が重なります。低い値の破線の側から風が吹き込む所は寒気移流で、破線が実線を直角に近く横切り、どちらも混んでいる所ほど移流は強くなります(米国気象局の研修ページ)。
出典
- 公的機関 気象庁 高層天気図について
- 公的機関 気象庁(2020) 実況資料の解説(実況天気図と高層天気図)
- 公的機関 気象庁大気海洋部業務課 気象庁天気図の利用方法と収録資料
- 公的機関 気象庁 日本周辺域 実況天気図の説明
- 公的機関 福岡管区気象台 気象防災部予報課(2024) 雪に関する情報と九州の降雪特性(報道機関向け)
- 公的機関 青森地方気象台(2024) あおもりゆきだより2024 第3号(冬によく使う用語 その2)
- 公的機関 長野地方気象台 冬の特徴(長野県の気候)
- 公的機関 気象庁 予報が難しい現象について(太平洋側の大雪)
- 公的機関 気象庁 気圧配置 気団・前線・気圧配置・天気図・気圧系の発達、移動に関する用語
- 公的機関・英語 Jeff Haby(weather.gov に掲載の研修ページ) 850 MB, 700 MB, and 500 MB Chart Information(chart comparison)
