してはいけないこと図鑑

巣に近寄る(近づく・触る)

巣に近寄るのは避け、巣や巣立ち雛に気づいたら、すみやかにその場を離れるのが線です。営巣中の巣や巣穴を見つけたあと、のぞく・戻ってくる親鳥を待ち構える・三脚を立てて構えるまでがこの項目の範囲です。木に登る、枝を払う、巣箱の蓋を開けるといった手を加える行為はもちろん、離れた場所から長時間レンズを向け続けることも入ります。…

軒先の巣を落とす(近づく・触る)

軒先の巣を落とすのは、中に卵やヒナがいれば、鳥獣保護管理法第8条に触れる行為です。家の軒先やベランダ、換気口にできた巣を、自分で外して落とす行為です。棒で突く、水で流す、袋に入れて捨てるのはどれも同じ扱いになります。分かれ目は中に何が入っているかで、卵もヒナもいない作りかけの巣や、巣立ちのあとの空の巣と…

フラッシュを焚く(近づく・触る)

フラッシュを焚くのは、ストロボも強力なLEDライトも含めて、撮る側がやめる線です。ストロボやスピードライトを鳥に向けて発光させる行為です。夜の鳥をライトで照らして探すこと、ねぐらに入った群れに光を当てて起こすことも同じ枠に入ります。撮影機材だけの話ではなく、オートフォーカスの補助光や、携帯電話の撮影用ライトのように…

追い立てて飛ばせる(近づく・触る)

追い立てて飛ばせるのではなく、飛ぶ姿は、鳥が自分から飛ぶ場面を待って撮るものです。こちらの動作で鳥を飛ばせる行為をまとめて指します。手を叩く、口笛を鳴らす、石や小枝を投げる、休んでいる群れへまっすぐ歩み寄るのはどれも同じ結果を招きます。犬を放して走らせる、自転車で水際を突っ切るというように…

ドローンで近寄る(近づく・触る)

ドローンで近寄るのは、上から寄る機体が鳥には捕食者と同じ形に見えるため避けます。無人航空機を飛ばして、上空から鳥や群れへ寄る行為です。飛んでいる個体を追う、水面の群れの真上でとどまる、営巣している崖や林の上を通すのがここに入ります。空撮の主題が風景であっても、飛行経路に群れがいれば結果は同じです。地上からの観察と違い…

素手で拾い上げる(近づく・触る)

素手で拾い上げるのは避け、死んでいる鳥にも動けない鳥にも、触れないのが前提です。死んでいる鳥や、動けなくなっている鳥に素手で触れる行為です。写真を撮るために向きを変える、道の端へ寄せる、袋に入れて持ち帰るのはどれも接触にあたります。落ちた羽根や糞を手で払うのも同じ枠です。持ち帰って世話をするかどうかは別の話で…

餌でおびき寄せる(呼び寄せる)

餌でおびき寄せるのは、撮るためであっても、公園や河川敷などの公共の場では線の外です。観察や撮影のために、食べ物を置いて鳥を近くへ寄せる行為です。地面に散らす、切り株に載せる、水面へ投げるのはどれも同じ扱いになります。置いた本人が撮り終えたあとも、鳥はそこへ通い続けるため、一回きりのつもりでも一回では終わりません。…

声を流して呼ぶ(呼び寄せる)

声を流して呼ぶのは、録音した音源を使っても、バードコールを使っても、線の外です。録音した鳴き声をスピーカーで出して、鳥の反応を引き出す行為です。専用のアプリ、動画サイトの音声、携帯電話の小さなスピーカーでも扱いは変わりません。木や筒をこすって音を出すバードコールも同じ枠に入ります。聞くことと、鳴らすことは別です。…

手から食べさせる(呼び寄せる)

手から食べさせるのは、人の体を止まり木にさせるところまで進んだ、線の外の行為です。手のひらや指先に食べ物をのせ、小鳥が乗るまで待つ行為です。しゃがんで手を差し出す、帽子やレンズの上に置くのも同じ枠に入ります。餌でおびき寄せるの項目が地面や切り株へ置く誘引を扱うのに対し…

枝を刺して止まらせる(呼び寄せる)

枝を刺して止まらせるのは、鳥のいる場所そのものを人の手で変える、撮る側の改変です。止まってほしい場所に、人の手で止まり木を作る行為です。地面へ枝を挿す、切った枝を三脚に固定する、杭を打つのがこれにあたります。邪魔な枝を折る、下草を刈る、手前の葉をむしるという引き算も同じ枠です。狙いは背景と抜けを整えることにあり…

ハトやカモへの餌やり(呼び寄せる)

ハトやカモへの餌やりは、国の法律に一律の禁止がなく、自治体ごとに線の違う行為です。駅前の広場や公園の池で、ハトやカモへ日常的に食べ物をやる行為です。毎日決まった時間に通う形が典型で、一人が続けるうちにその場所自体が集まる場に変わります。撮るための誘引とは動機も窓口も違い…

巣立ちビナを拾う(持ち帰る・飼う)

巣立ちビナを拾うのは早計で、地面にいるヒナの多くは、近くの親に世話されています。地面や低い枝にいるヒナを見て、助けるつもりで持ち帰る行為です。箱に入れて家へ運ぶ、動物病院へ連れて行く前に一晩置くのも同じ枠に入ります。拾い上げた時点で親から引き離した状態になり、あとで返しに行っても親が受け取るとは限りません。…

傷ついた鳥を手当てする(持ち帰る・飼う)

傷ついた鳥を手当てするには、善意であっても、鳥獣保護管理法による許可が要ります。衝突や事故で動けなくなった個体を、家へ運んで餌と水を与え、回復を待つ行為です。箱に入れて一晩置く、傷を洗う、添え木をあてるのも含みます。数日で放すつもりでも、手元に置いた時点で飼養にあたります。救護は許可を持つ側の仕事で…

野鳥を飼う(持ち帰る・飼う)

野鳥を飼うための新たな許可は、2011年の基本指針の改正以後、原則として出ません。捕らえた野鳥や拾った野鳥を、かごに入れて手元に置き続ける行為です。さえずりを聞くための愛玩飼養がここに入り、一羽だけ、庭の小屋で、という形でも扱いは変わりません。ペットショップで売られている外国産の飼い鳥とは別の話で…

落ちている羽根を持ち帰る(持ち帰る・飼う)

落ちている羽根を持ち帰るのは、誰の羽根かによって、働く法が入れ替わってくる行為です。地面に落ちている羽根を拾い、家へ持ち帰って標本や飾りにする行為です。1枚を記念に持つのも、種ごとに集めるのも同じ枠で見ます。分かれ目は誰の羽根かで、身近な種の1枚と、法が名を挙げている鳥の1枚とでは扱いが変わります。…

巣の場所を投稿する(場所を広める)

巣の場所を投稿するのは線の外で、営巣中の一枚はSNS等へ上げないのが基本の作法です。巣や巣立ち雛の写真を、SNSや動画サイト、掲示板へ公開する行為です。撮ったこと自体ではなく、多くの人が同時に見られる場所へ出すところが問題になります。地名を書かずに上げても、背景の建物や柵、これまでの投稿の履歴…

位置情報つきで公開する(場所を広める)

位置情報つきで公開するのは、地名を書かなくても、写真の座標が場所を語る行為です。撮影地の座標が入ったままの画像を、そのまま公開する行為です。写真のファイルには撮影日時や機材の設定と並んで、GPSで記録された緯度と経度が書き込まれていることがあります。本文に地名を書いたかどうかとは無関係に付いてくるのがこの情報で…

見つけたその日に広める(場所を広める)

見つけたその日に広めるのは避け、その鳥がその場を去ったのを確かめてから公開します。その場にいる鳥の情報を、見つけたその日のうちに流す行為です。写真の投稿だけでなく、今そこにいるという一文、掲示板やグループチャットへの書き込み、地図をつけた共有も含みます。撮った本人が出さなくても、見た人が転記すれば同じことが起きます。…