降ってくるものを見る
雨・雪・あられの違いに気づく最初の見方。
降ってくるものを見分ける最初の一歩は、名前を当てにいく前に粒を観察する点を二つに決めることである。地面や固い場所に当たったときにはずむかつぶれるか、そして透明か・半透明か・白く不透明かという二点だけで、雨・雪・あられ・ひょうのおおよその見当がつく。気象庁の予報用語は、雨と雪のほかにみぞれ・あられ・凍雨・ひょうを別の語として立てており、それぞれに大きさや透け方の線引きがある。
最初に分けるのは雨と雪である。気象庁のよくある質問は、雪の結晶が地上に落ちてくる途中で水滴になったものは雨となり、とけずにそのまま落ちてきたものは雪となると説明している。同じ氷の結晶から出発しても、途中の空気の温かさで姿が変わるという理解がここに立つ。雪の中にも、寒く乾いた日に軽く降る粉雪と、比較的暖かく湿った日に重く降るぼたん雪の違いがあると同資料は添えている。
雨と雪のどちらとも言えない降り方がみぞれである。同じ資料は、地上近くの気温が高いと雪がとけて雨になり、一部分だけとけ残るとみぞれになると説明している。見た目は、とけかけた雪片と水滴が同じ視界に混じり、大きさも透け方もそろわない。気象庁の予報用語は「雨と雪が混在して降る降水」と定義しており、観測の記録では雨・雪とは別の欄に立つ一方、統計上は雪に含めて数えられる。
固い氷の粒は、はずむかどうかでまず二つに分かれる。気象庁の子ども向けの説明によれば、雪あられは固い地面に当たるとはずんで割れることもあり、簡単につぶれる。これに対し、氷あられは固い地面に当たるとはずむが、簡単にはつぶれない。色も、雪あられは白く不透明、氷あられは半透明で分かれ、見分けの決め手は音と手ざわりの両方にある。
大きさの線は直径5mmにある。気象庁の予報用語は、あられを雲から落下する白色不透明・半透明または透明な氷の粒で、直径が5mm未満のものと定め、直径5mm以上はひょうとすると続ける。同じ資料は凍雨を、雨滴が凍って落下する透明の氷の粒と定義しており、透明で硬い点は氷あられと紛れるが、落ちる前からすでに氷になっているのが凍雨である。
初めて見分けるときは、まず地面に当てて跳ねるかどうかを見て、跳ねなければ雨か雪かのどちらか、跳ねれば透け方で雪あられ・氷あられ・凍雨・ひょうのどれかを絞るという順で十分である。名前を一度に覚える必要はなく、その日に降っているものを一つ当てられれば最初の一歩になる。
