最初に覚える身近な鳥
家のまわりで毎日見られる鳥を、ものさしにする。
家のまわりで会う鳥を覚える近道は、一年中そこにいる鳥から手を付けることです。野鳥の解説動画を出す「解説!鳥の鳴き声図鑑」は、初心者が最初に覚えたい鳥を探すとき、見た目・一部の種は鳴き声・いる場所と行動という手がかりを順に当てる、と説明しています。色は光の当たり方や個体ごとの差で変わりやすいので、先に大きさと形、次に場所と行動、声は最後という順で絞ると、同じ鳥を取り違えにくくなります。
家からいつも歩く範囲で、同じ時間に外へ出て、見えた鳥と聞こえた声を書き留めるだけで十分です。キジバトやハシブトガラスは樹上からの声で先に気づきやすく、ハクセキレイやムクドリは地面を歩く姿で見つかります。同じ鳥が同じ時間帯に現れると分かれば、次にどの時間へ出ればよいかも決めやすくなります。
スズメ・カワラバト・キジバト・ハシブトガラス・ハシボソガラス・ムクドリ・ヒヨドリ・ハクセキレイ・イソヒヨドリ・シジュウカラ・オナガの11種は一年中同じ場所にいる留鳥で、ツバメだけが春から秋にだけ姿を見せる夏鳥です。初心者向けに野鳥を紹介する「鳥探しチャンネル」も、一年中見られる鳥を先に挙げ、季節だけ現れる鳥を後に回す構成をとっています。残り11種はいつ出掛けても会えるので、まず覚える基準にしやすく、ツバメは「夏になると増える鳥がいる」と気づく最初の1種になります。
鳴き声も、慣れないうちから手がかりになります。スズメのチュンやヒヨドリのピーヨ、キジバトのデッデポッポーは特徴がはっきりしていて、姿が見えない距離でも聞き取れます。ハシブトガラスのカアとハシボソガラスの濁った声の違いは、2種のカラスを声だけで分ける最初の練習になります。ムクドリのねぐらの声やイソヒヨドリのツツピーコーも、高い場所に目を上げるきっかけになります。
最初の数種を覚えるときにつまずきやすいのは、色だけで決めようとすることです。カワラバトは羽色が個体ごとに違い、ムクドリとヒヨドリも曇りの日は似た灰色に見えます。色より先に、スズメより大きいか小さいかという大きさと、飛び方が直線か波形かという形と動きを見るほうが、天気や距離が変わっても使えます。この11種の大きさと形が体に入ったら、見分けの分かれ道図鑑や声の図鑑へ進む準備ができたことになります。
