お金の道具図鑑

家計簿ノート(記録する)

家計簿ノートは、毎月の収入と支出を並べて手元に残る額を出す記録です。毎月いくら手元に残るかは、生活の収支を並べて初めて分かります。余る額を知らないまま毎月の引き落としを増やすと、足りない月に別の口座から取り崩して生活費を埋めることになり、記録も税金の計算もそこから崩れていきます。家計簿ノートは…

金銭出納帳(記録する)

金銭出納帳は、入出金を一件ずつ起きた順に書いて残高を出す帳面です。家計簿ノートが月ごとの合計を作る道具なら、出納帳は一件ずつを起きた順に並べる道具です。日付・相手・入った額・出た額・残高だけを書き続けます。効くのは、性格の違うお金が同じ口座を通るときです。生活費、別の口座への振り替え、家族との立て替え…

ドキュメントスキャナ(記録する)

ドキュメントスキャナは、紙の書類を検索できるPDFに変える道具です。お金まわりの紙は、口座ごとの年間の報告書、保険や年金の通知、契約書、そして買ったときの控えと、年を追うごとに増えます。紙のまま束にすると、必要なときに探す時間がかかり、そのうち「たしかあるはず」で止まります。…

A4コピー用紙と封筒(記録する)

A4コピー用紙と封筒は、画面の書類を紙に出して机に並べるための道具です。報告書や通知を画面で受け取る形が増えました。手間は減りましたが、画面で見た数字は手元に残りません。申告や手続きのように、複数の書類の数字を突き合わせる作業は、紙にして机に並べたほうが速い。線を引ける、順番を入れ替えられる…

実務電卓(計算する)

実務電卓は、キーの沈む感触で打ち間違いが手で分かる計算機です。口座がいくつかに分かれていると、合計を出すだけで長い数字を何度も打ち込むことになります。スマホの電卓は画面を押しても指に感触が返らないので、打てていない桁があっても気づけません。合計が一桁ずれたまま先に進むのが、この作業で一番よく起きる事故です。…

印刷電卓(プリンタ電卓)(計算する)

印刷電卓は、打った数字を順に紙へ印字していく電卓です。合計が書類と合わないとき、普通の電卓ではどこで間違えたのかを追えません。打ち直して同じ額が出ても、同じ打ち間違いを二度したのかもしれない。印刷電卓は打った数字を順に紙へ印字するので、紙の列と書類の数字を一行ずつ突き合わせられます。効くのは…

関数電卓(計算する)

関数電卓は、べき乗やn乗根で過去の記録を年あたりの率に直す計算機です。これは将来を当てるための道具ではありません。使うのは、すでに起きた数字を比べられる形に直すときです。たとえば8年で1.5倍になったという手元の記録を、年あたり何%だったかに直すには、1.5の8乗根を出す必要があります。逆に…

ICカードリーダー(計算する)

ICカードリーダーは、確定申告の本人確認でマイナンバーカードを読み取る機器です。確定申告を紙ではなく画面から出すとき、本人確認のためにマイナンバーカードを読ませる場面があります。読み取りはスマホでもできますが、パソコンで数字を打ち込みながら進める場合、そのたびに手をスマホへ移すことになります。…

書類ファイルと保管ボックス(守る)

書類ファイルと保管ボックスは、届いた書類を年ごとに立てて置く場所です。口座や保険から届く書類は、届いた場所にそのまま積まれます。要るのは一年に一度か、まれに起きたときだけなので、置き場所を決めないまま何年も過ぎます。困るのは本人だけではありません。自分が動けなくなったとき…

耐火書類ケース(守る)

耐火書類ケースは、原本が一つしかない紙だけをまとめて入れる箱です。書類には、失っても取り直せるものと、原本が一つしかないものがあります。後者が消えると、手続きそのものが止まります。火や水で紙が失われる場面は、起きる確率が低いかわりに、起きたときに代わりがききません。耐火ケースは…

パスワード管理ノート(守る)

パスワード管理ノートは、口座の在り処を一覧にして残しておく帳面です。口座やサービスが増えると、自分の口座に自分で入れなくなることが起きます。再設定はできますが、書類のやり取りで日数がかかり、必要なときに間に合いません。もう一つ大きいのは所在です。本人しか知らない口座は、家族から見れば無いのと同じで…

シュレッダー(守る)

シュレッダーは、捨てる郵便の口座番号や住所を組み直せないほど細かく切る道具です。口座や保険から届く郵便には、口座番号、支店名、住所、氏名が並びます。そのまま捨てると、どこに口座があるかを外へ知らせることになります。金額まで載った明細ならなおさらです。手で破るのは二つ折りを数回程度では元に戻せてしまうので…

方眼ノート(学ぶ環境)

方眼ノートは、口座の残高や決めた理由を図と表で残すノートです。なぜそう決めたのかは、書いていないと数か月で消えます。残っていないと、うまくいかなかったときに結果だけを見て自分を責めるか、逆にたまたまうまくいったことを実力と取り違えるかのどちらかになります。方眼のノートは表も図も同じ面に描けるので…

ブックスタンド(書見台)(学ぶ環境)

ブックスタンド(書見台)は、本を開いたまま立てて両手を空けておく台です。制度や税の説明は、読むだけでは頭に入らず、電卓を打ちながら、書き写しながら進めることになります。ところが本は手を放すと閉じるので、押さえる手が要り、片手が塞がります。この状態だと書き写すたびに本を押さえ直すことになって、読む速度そのものが落ちます。…

インデックス付箋(学ぶ環境)

インデックス付箋は、戻りたい頁へ閉じたままでも見える印を残す見出しです。制度や税の説明は、全部を覚える必要がありません。必要になったときに、その頁へ戻れれば足ります。ところが本文に線を引いただけでは外から見えないので、結局また探すことになります。フィルムの見出し付箋を小口から出しておくと、閉じたままでも位置が分かり…

蛍光ペン(色を決めて使う)(学ぶ環境)

蛍光ペン(色を決めて使う)は、条件・期限・例外を色で分けて拾い読みする道具です。税や制度の文章は、条件・期限・例外が同じ段落に混ざって書かれます。読んでいるときは分かっていても、後から見るとどれが自分に当てはまる条件だったのかが分かりません。ここで全部に線を引くと、引いていないのと同じ状態になります。要点は…