現物株式

株式

会社の一部を、そのまま持つ

どういう商品?

上場している会社の株を、自分のお金の範囲で買って持ちます。持っている間は株主なので、議決権があり、会社が配当を出せば受け取れます。借りたお金で買っていないので、値下がりしても追加のお金を求められることはなく、最悪でも投じた額までしか失いません。これは信用取引との決定的な違いです。

もうけと損の出どころ

もうけは値上がりと配当の2つ、損は値下がりです。株価は会社の利益だけでは決まらず、金利・為替・その業界の景気・地政学、そして他の投資家の気分でも動きます。良い会社の株が下がることも、平凡な会社の株が上がることも普通に起きます。会社が倒産すれば株の価値はほぼゼロになります。

コスト(どこで抜かれるか)

売買のたびに売買手数料がかかります(無料の枠を設けている会社もあります)。目に見えにくいコストとして、買値と売値の差であるスプレッドと、大きな注文が自分で価格を動かしてしまうマーケットインパクトがあります。回数を減らすほどコストは減ります。

税と口座

もうけには約20%(所得税・復興特別所得税・住民税の合計)がかかります。特定口座(源泉徴収あり)なら証券会社が計算して引いてくれるので、原則として申告は不要です。NISA 成長投資枠で買えば、その枠のぶんの利益と配当は非課税になります。税率と枠は制度改正で変わるため、最新は国税庁と金融庁で確認してください。

向かない人・注意

1社に集中すると、その1社の事故がそのまま自分の資産の事故になります。決算・不祥事・訴訟で1日に2割動くことは珍しくありません。値動きを見る時間が取れない人、下がったときに眠れなくなる人には向きません。株主優待は廃止されることがあるので、優待だけを理由に買うのは危ういです。

解説動画: 第4回 金融商品を知ろう①~株式の特徴~/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル

株式という商品の性格: 株式の特徴を、値上がり益と値下がり損の両方から説明した回。1株1,000円の株を100株買って1,500円になれば5万円の利益、800円に下がれば2万円の損という同じ形の計算を並べて見せるのが要点で、上がる話と下がる話を必ず対にして示す構成になっている。

株価が動く理由: 株価は物の値段と同じで買いたい人と売りたい人のバランスで決まる、と説明する。業績が良く成長しそうな会社は持っている人が売りたがらず、買いたい人が多いので上がる。逆も同じ。そして業績そのものが景気・金利・政治・為替・国際情勢・天候に影響される、と因果を二段で追っている。

配当と株主優待: 会社が利益を出したとき、持ち株数に応じて配られるのが配当金。どれだけ配るかは会社ごとの判断だと明言している。株主優待は自社製品やサービスの提供で、遊園地の入場券や食品の詰め合わせが例に挙がる。

解説動画: 03 取引全体の流れ 株式/金融経済教育推進機構 (J-FLEC) チャンネル

注文に必要な6項目: 口座を開いてお金を入れたら、銘柄名と4桁の証券コード・株数・値段・売買の別・注文の有効期限を指定して注文する。証券コードで指定するのは似た名前の会社を間違えないためだと説明されている。

指値と成行: 値段を指定するのが指値、金額を決めないのが成行。成行は売買の成立が優先されるので、思っていた以上に高い値段になることがある。指値は希望の値段で買える代わりに、値段によっては売買が成立しない。確実に売買したいなら成行、値段を決めたいなら指値、という使い分け。

配当をもらうための条件: 売買が成立してから4営業日目に代金と株式の受け渡しが行われる。配当を受け取るには、その会社が決めた権利確定日(通常は決算日)の時点で株式を持っている必要がある。この日に株主なら、配当・株主優待・株主総会の議決権が得られる。