2021年 ミーム株と暗号資産の熱狂

古典的バブル

SNSが値動きを作った、最初の年

何が起きたか

2021年1月、SNSの掲示板で話題になった特定の銘柄に個人の買いが殺到し、数日で数倍という値動きが起きました(ミーム株)。空売りしていた投資家の買い戻しが上昇を加速させます(空売り比率・信用倍率)。同年、暗号資産も過去最高値を更新しました。

どれくらい下がったか

急騰した銘柄の多くは、その後高値から大幅に下落しました。代表的な暗号資産は2021年11月の約69,000ドルから2022年11月の約16,000ドルまで、約77%下げています。

戻るまでにかかった時間

暗号資産の価格が2021年の高値を回復したのは2024年です。個別のミーム株の多くは戻っていません。

ここから学べること

値動きの理由が「みんなが買っているから」だけの相場は、必ず終わります。この事例が新しかったのは、SNSが群集心理を増幅する速度です(群集心理)。同じ構造は、SNSの投資グループという詐欺の形でも使われています。

解説動画: 個人投資家達の逆襲~ゲームストップ株騒動~【ゆっくり解説】/カカチャンネル

舞台になった場所: 英語圏の投稿型ソーシャルサイト Reddit の中にある、株式投資について語り合うスレッド(ウォールストリートベッツ)。掲示板のようにスレッドを立てられ、投稿者をフォローできるSNS的な性格も持つ。

何が狙われたか: ヘッジファンドなどに大量に空売りされて株価が低くなっている銘柄を、参加者が一斉に買おうという動きが起きた。空売りしている側は買い戻さなければならないため、上昇がさらに上昇を呼ぶ。

この回の枕にあるもの: 冒頭では、ネットや雑誌で話題になり掲示板で盛り上がっていた銘柄を買って買った瞬間から急激に下がって半額になった、信用取引で追証の連絡が来たという失敗談が置かれている。熱狂の話に入る前に、その熱狂に乗った側に何が起きるかが先に示されている。