まとまった時間を確保する

時間の区切り

細切れをやめて、1〜2時間の枠を先に取る

どんな技?

予定表に1時間から2時間の枠を先に取り、そこへ作業の名前を書き込みます。空いた時間に入れるのではなく、枠を先に置いてから周りを埋める順にします。枠の中身は一つに決め、終わらなくても枠の終わりで切ります。毎日でなくてよく、週に2、3回の枠でも形になります。予定として時間を切るこの形は、タイムボクシングとも呼ばれます。

なぜ効くのか

作業が細切れになっている実態は観察で示されていますが、枠を取れば良くなるかは比べられていません。理屈は借り物で、切り替えるたびに前の作業が残る話(切り替えの残りかす)と、再開に時間がかかる話(しおりを残す)から組み立てています。枠を決める側の裏づけも実行意図からの借り物です。実測されているのは、細切れの度合いのほうだけです。

やり方

週の初めに、2つか3つの枠を予定として入れてしまいます。枠には作業の名前を書き、予定を差し込まない時間として扱います。長さは1時間から2時間あたりから試し、自分の作業に合う幅を探ります。最低これだけ必要という数字は無いためです。入らなかった作業は次の枠へ回し、枠の数は増やしません。枠に入ったら開く窓も絞ります(窓を一つだけ開ける)。

はまりどころ

「深い集中には最低◯時間必要」といった数字は実験から出たものではありません。細切れだという観察と、まとめれば良くなるという主張は別のものです。実態の観察を効き目の根拠として引く紹介が多いので、そこは見分ける必要があります。導入の成果として出てくる社内の数字は査読を通っていないので、当てにできません。枠を取れない日が続いても、効き目が確かめられていないものを守れなかっただけです。

確かめられ方

作業が細切れである実態は、Mark らが画面の切り替えを数えた観察研究で示されています(平均で40秒から50秒台)。対象は仕事中の画面の使われ方で、実態の記述であって効き目の検証ではありません。まとまった枠の群と細切れの群を比べた対照研究は見つからず、枠の長さを決める数字もこの観察からは出てきません。