二度揚げ
揚げる
二度揚げは、低温で中まで火を通し、高温で表面を仕上げる揚げ方です。
使いどころ
唐揚げ、とんかつ、フライドポテト。厚みのあるものを、中まで火を通しつつ表面をカリッとさせたいとき。Joshua Weissman(YouTube)は、ポテトを下ゆでして低めの油で一度揚げ、凍らせてからもう一度揚げる作り方を紹介しています。Gouyoら(2021)が凍らせたポテトの外側をX線CTで調べた研究では、孔の直径の中央値が0.2mm未満でばらつきが大きいほど、カリッとした度合いが高い関係が見られました。
やり方
まず低め(160〜170℃)で中心近くまで火を通し、いったん取り出して2〜3分休ませます。そのあと高温(180〜190℃)で30秒〜1分だけ戻して、表面を一気に固めます。鶏もも肉の唐揚げの動画では、笠原将弘(料理のほそ道)は170℃で3分揚げて3分休ませ、二度目は約2分、飲食店独立学校は160℃で7割まで火を通し、5分休ませて170℃で仕上げると説明しています。
コツ・注意
休ませるあいだに、余熱で中まで火が入り、中の水分が衣の内側に出てきます。二度目の揚げでその水分を飛ばすので、カリッとします(笠原将弘の説明)。ChefSteps(YouTube)は、外側をカリッとさせる温度は中の肉に望む温度よりずっと高く、両方の火の通る速さの釣り合いが要だと話します。鶏肉は中心を75℃以上で1分以上加熱してください(厚生労働省)。油の温度は必ず戻してから二度目に入れてください。
出典
- 動画・英語 Joshua Weissman How To Fry Anything Like A Chef
- 論文・英語 Gouyo T, Rondet É, Mestres C, Hofleitner C, Bohuon P(2021) Microstructure analysis of crust during deep-fat or hot-air frying to understand French fry texture
- 動画 【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道 料理歴30年かけてたどり着いた「最高の唐揚げ」中ジューシーで外はカリッカリ!その極意を全て教えます。
- 動画 飲食店独立学校 /こうせい校長 【板前の新技術】肉汁100倍で超サクサクする秘密の下ごしらえ
- 動画・英語 ChefSteps Fry Fidelity: The Science Of Fried Chicken
- 公的機関 厚生労働省 カンピロバクター食中毒予防について(Q&A)
解説動画: 料理歴30年かけてたどり着いた「最高の唐揚げ」中ジューシーで外はカリッカリ!その極意を全て教えます。/【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道
鶏肉の下処理から: 唐揚げを主題に、「掃除する」と言われる下処理が具体的に何をすることなのかを説明している。まず触って骨が残っていないか確かめて取り、周囲の脂の部分を切る(脂はくどくなるが、冷凍して大根を煮るときなどに使えば無駄がない)。
筋は切らずに引き抜く: もも肉のすね側にある筋について、切り目を入れるのではなく、引っ張って取る。切り目を入れると肉汁が出てしまうという理由から。目立つものだけでよいが、細かい作業をやるかどうかで仕上がりが変わるとしている。
大きめに切る: 小さく切るとジューシーにならないので、かなり大振りに切る。下味は醤油・酒・砂糖・おろしにんにく・しょうがで、料理酒ではなく飲めるお酒を使う(料理酒には塩分が入っていて味が変わる)。醤油に加えて塩も少し振ると味が締まる。時間があれば一晩置いてもよい。