保存容器(キャニスター)

計量・保存

保存容器(キャニスター)は、豆や茶葉を劣化させる酸素・光・湿気・熱の4つから守る容器です。

どんな道具?

コーヒー豆も茶葉も、酸素・光・湿気・熱の4つで劣化します。買ったときの袋のまま、キッチンの棚(=コンロの近く)に置くのが、いちばんやってはいけない保存です。YouTuber の hiro(every coffee)は、乾燥剤の代わりにエビせんべいを使った密閉性のテストと、実際のコーヒー豆を4種の容器で1か月常温保存する比較を行い、どちらもアルミ缶がいちばん良く、ガラスキャニスターは湿気を通しやすく、いちばん早く風味が落ちたと報告しています。光を通さず湿気にも強いアルミの性質が理由と考えられます。

選び方

遮光性があり、しっかり密閉できるものを選びます。バルブ付きで中の空気を抜けるタイプは、焙煎したてのコーヒーに向きます。every coffee のhiroは、ガラス製は光を通し湿気にも弱く、アルミ製(缶・アルミ蒸着袋)の方が光と湿気を防ぐと比べています。James Hoffmannは、密閉するだけの容器・押して空気を抜く容器・真空にする容器の3タイプでコーヒーを6週間保存して比べ、真空にする容器がわずかに良い評価だったと報告しています。容器の大きさは、中身の量に合わせます—— 大きい容器に少量だと、空気の量が増えます。

使い方のコツ

コーヒーバイヤーの葛西(YouTube「神の舌を持つコーヒーバイヤー」)は、常温・冷蔵・冷凍で10日置いた同じ豆を飲み比べ、常温がいちばん香りに深みがあったと話します。常温で飲みきるなら2週間〜1か月以内、それより長く保存したいなら冷凍しかないとも述べ、購入時の袋はバルブを上に向けて保管すると、豆から出るガスで自然に空気が抜けますと話しています。Coffee Kevは、冷凍はしっかり密閉してから始めた場合だけ有効で、出したら自然解凍してから開け、使い切ったら再冷凍しないと説明しています。出し入れを繰り返すと、そのたびに結露します。

手入れ・注意

詰め替えるときは、容器を空にして洗い、完全に乾かしてから使います。古い粉の上に新しい粉を足すと、下に古い油が残り続けます。every coffee のhiroは、ガラスキャニスターは光を通し湿気にも弱く、比べた5つの容器の中でいちばん早く湿ったと比べています。葛西は、袋のチャックだけでは完全密閉ではなく、開閉を繰り返すほど空気が入りやすいと話しており、普段使わない量は、詰め替えず袋のまま密閉して保管するのも手です。アルミ缶など遮光性のある容器に移し替えると、光と湿気の両方を防げます。

出典

  1. 動画・英語 James Hoffmann The Best Coffee Storage Canister
  2. 動画・英語 Coffee Kev How To Store Coffee Beans
  3. 動画 every coffee コーヒー保存方法ダメ絶対の容器と場所(常温/冷蔵/冷凍)
  4. 動画 【神の舌を持つコーヒーバイヤー】葛西甲乙 【99%の人が知らない⁉︎】コーヒー豆の正しい保存方法知ってますか?冷蔵庫、冷凍庫、常温それぞれの味の違いをプロのコーヒーバイヤーが検証してみた。

解説動画: コーヒー豆の保存は常温・冷蔵・冷凍の使い分けで決まる/Nif Coffee☕コーヒーライフを豊かにするコーヒー豆店

保存の考え方: 常温・冷蔵・冷凍のどれが正解かではなく、豆の鮮度と、飲み切るまでにかかる期間で最適な置き場所が変わるという立て方をしている。焙煎日から2週間ほどで飲み切れるなら常温でよく、それ以上かかりそうなら冷蔵か冷凍に回す、というのが結論。

温度で変質の速さが変わる: 保存温度が10度下がると、変質の進み方は半分になるという目安で説明している。常温25度に対して冷蔵は4分の1、冷凍はさらにその4分の1で常温の16分の1。冷蔵で1か月置いた豆が、常温で1週間ほど経った状態に当たる計算になる。焙煎後すぐ冷凍した豆は、4か月経っても焙煎当日に引けを取らないほど膨らむという。

容器に求めること: コーヒー豆は周りの匂いを吸うので、常温でも冷蔵・冷凍でも必ず密閉容器に入れる。パッキンの付いた瓶や缶のほか、タッパーでも構わないとしている。蛍光灯の光も紫外線を出すため、常温に置くなら透明なガラス瓶より色の付いた容器や缶がよい(冷蔵庫や冷凍庫の中は暗いので、透明でも気にしなくてよい)。

粉と結露: 挽いた粉は表面積が1000倍ほどになるため変質がとても早く、買って帰ったらすぐ冷凍庫に入れることを勧めている。出し入れのたびに豆が結露して水分は増えるが、冷凍・冷蔵を続けている限り、実感として大きな影響はないという立場。冷凍した豆は5分ほど室温に置けば温度差もカバーできるとしている。