花のような香り(フローラル)

香り

ジャスミン、紅茶、ベルガモット

どんな味?

コーヒーや茶に感じる花や香水を思わせる、軽くて上に抜ける香りです。ゲイシャ種やエチオピアの浅煎り、ダージリンのファーストフラッシュ、鉄観音などに強く出ます。

どこから来るか

リナロールやゲラニオールといった、花の香りとも共通する揮発性の成分によるものです。揮発性ということは、熱と時間で失われるということ—— 深煎りにすれば消え、挽き置きすれば飛びます。

調整の仕方

浅煎りの豆を、挽きたてで、ペーパードリップで淹れる—— この条件がそろって初めて出てきます。少し冷めてくる過程でいちばん香りが立つので、熱いうちに飲み切らず、温度の変化を追ってみてください。

解説動画: コーヒーの華やかな香りを言葉にする飲み比べ練習/川野優馬のコーヒーチャンネル

華やかという言葉をつかむために: 香りや味の記憶は日が経つほど曖昧になるので、言葉に置き換えて初めて覚えられるという立場で話を進めている。華やかで花のような香り、余韻が甘い、といった表現を自分で持てるようになると、昨日のものと今日のものを比べられるようになり、自分が何をいいと思ったのかがはっきりしてくるとしている。

同時に飲み比べる: 時間をあけて別々に飲むと記憶が曖昧になり、違いを言葉にしにくい。フレンチプレスを2つ用意し、2種類を同時に淹れて同時に飲むのが勧められている練習法で、粉の16倍の湯を注いで4分待つだけなので淹れ手の技術差が混ざらない。まずはどちらが好きかだけで飲み、そのうえで酸味・透明感・甘さ・香りの4点に絞って比べていく。

香りは冷める途中でつかむ: 熱々の状態ではどうしても味が分かりにくいと言っている。人肌くらいまで冷ましながらゆっくり飲むほうが感じ取りやすく、全体の香りの方向性や何かに例えられるかどうかは、冷めてくるほどつかみやすくなるとしている。

例えの引き出しを増やすコツ: 飲み比べたルワンダの豆は華やかで軽やかで、液体を鼻に近づけた段階から茶葉のような香りがあり、飲み込んだ後に残る感じが紅茶そのものだと表現している。豆のカードやパッケージに書かれた表現と照らし合わせ、一つでも当たれば自分の引き出しになる—— 全部が分からなくてよい、という進め方。