拡散光
拡散光は、影の縁がぼける柔らかい光。


型の中身
光が雲や布、障子などを通って散らばり、あちこちから当たっている状態。曇りの日、建物の日陰、白い壁の部屋の中がこれにあたる。影の縁がぼけて、明るい所と暗い所の差が小さくなるのが共通の特徴。イラストレーターのNegは、点光源を1つ増やすごとに影の境界がなめらかになる作図を示し、曇りの空のような面積の大きい光源ほど影の縁がぼやける、と説明している。
起きること
影が弱いぶん、色と細かい形が素直に見える。人の肌は荒れが目立たず、料理や絵を写して記録するときもこの光がいちばん扱いやすい。ただし明暗で形を見せる力は弱く、何も工夫しないと画面全体が平たくなる。イラストの技法を教えるLucas Peinadorは、曇りの光では物に影の向きがなく、球を照らしても側面に影は出ず、物同士が接する所にだけ柔らかい陰(コンタクトシャドウ)ができると話す。
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曇りの日の写真が平坦になる理由と直し方
曇りの光をどう捉えているか
曇天は光が均一に当たるため被写体の境目が曖昧になり、立体感や奥行きが失われると説明している。人の脳は明暗の差で形や輪郭を読み、コントラストの強いものを主役だと見なす性質があるので、その差が消えると何を見ればいいか分からない写真になる、という筋道で理由を立てている。
パッとしない4つの理由
挙げているのはコントラストの低さ、彩度の低さ、被写体と天候のミスマッチ、白く飛んだ空の4つ。とくに空は、視線が暗い所から明るい所へ、手前から奥へ動く性質と重なるため、白い空に目が吸い寄せられ、そのまま画面の外へ抜けてしまうという。
明暗と色を足す
対策として、木漏れ日や滝のように明暗が自然に生まれる場所を探すこと、暗い建物の中から明るい外を見る位置に立つことを挙げている。色はくすんだ背景に原色の主役を1つ置く方法を勧め、雨の日の赤い傘や紫陽花を例にする。いっそモノクロにすれば色の問題は消えるとも言う。
被写体と空の扱い
被写体を先に決めて出かけるのではなく、その日の天候に合う被写体を探す視点を持つよう勧めている。荒れた海の岩、雨に濡れた紫陽花、霧に包まれた山。白い空はフレームから外すか、逆に白さを生かして中央に被写体を置くミニマル構図にする。柔らかい光は細部や質感を写しやすいという利点も挙げている。
出典
- 動画 Neg Illustration 原理から学ぶ厚塗りの光の描き方
- 動画 Negさんのアトリエ【切り抜き】 【イラスト解説】反射光の役割について話すNeg先生【切り抜き】
- 動画・英語 Lucas Peinador HOW TO PAINT LIGHT LIKE A PRO
- 動画・英語 James Gurney How to Paint Light and Shadow
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