シロハラ
冬だけ来る鳥
いつ日本にいるか: 冬に来る(冬鳥)
暗い林でまず見えるのは、飛び立つ尾の白です。外側の尾羽の先が白く、落ち葉をかき分ける音と合わせると探しやすくなります。
まずここを見る
暗い林床では体の色が出ないので、飛び立った瞬間の尾を見ます。外側の尾羽の先が白く、開いた尾の両端に白が走ります(外側尾羽)。落ち着いて見られるなら腹で、灰白色でほぼ無地なのがこの鳥です。頭は灰色みのある褐色、背は一様な褐色で、目のまわりに黄色いアイリングが出る個体もあります。気づく順は、音、飛び立ちの白、腹の無地という並びになります。
大きさとかたち
ツグミよりわずかに大きく、体つきはずんぐりして尾は短めに見えます。嘴は黄色みを帯び、脚は薄い肉色です。翼を下げ、頭を低くした前傾の姿勢で地面を移動し、ツグミのように胸を張って立ちません。飛ぶときは低く、まっすぐ茂みへ入る軌跡で、開けた場所を長く飛ぶことはあまりありません。大きさよりも姿勢のほうが、遠くから効きます。
いつ・どこで会えるか
冬鳥として10月から11月に入り、神社と寺の境内や林のふちとやぶのような、暗くて落ち葉の積もった地面にいます。全国鳥類越冬分布調査(2016-2021年)の種別ページは、西日本を中心に広く記録される分布を示しています。姿より先に、落ち葉を嘴で払いのける「ガサッ」という音で気づきます。3月から4月に北へ帰り、それまでは同じやぶの周りで見られます。
こえ
地鳴きは「キョッ、キョッ」という硬い声と、「シーッ」と細く伸びる声の二つです。前者はツグミの声とも重なるので、声だけでは決めません。後者は茂みの中から警戒しているときに聞こえます。落ち葉の音が先で、声はあとからという順になることが多く、音で位置を絞ってから待つほうが見やすくなります。春が近づくと、渡る前にさえずりの断片を短く出す個体がいます。
そっくりな鳥との違い
腹が白っぽい無地であることが、ツグミとの分かれ目です。同じ大きさのアカハラは胸から脇が橙色、マミチャジナイは白い眉斑が目の上に太く通るので、腹と顔の二段で分けられます。ただし薄暗い林床では腹の色も眉も出ません。そこは無理に決めず、ツグミの仲間として記録します。ツグミとの条件はツグミとシロハラに整理してあります。