ジョウビタキ
冬だけ来る鳥
いつ日本にいるか: 冬に来る(冬鳥)
翼にある白い斑が、雌雄のどちらにもあります。橙色の腹と銀白色の頭は雄だけのものなので、まず白い斑を探すほうが早く決まります。
まずここを見る
たたんだ翼の真ん中に白い長方形の斑があり、雌雄のどちらにもあるのがこの鳥の目印です。斑が出るのは風切羽の付け根で、「紋付」と呼ばれてきたのはここです。雄は頭が銀白色、顔と喉が黒く、腹から尾にかけて橙色になります。雌は全体に淡い褐色ですが、白い斑と橙色の尾は同じように残ります。低い枝や柵にとまり、おじぎをして尾を細かく震わせる動きをくり返します。
大きさとかたち
スズメとほぼ同じ大きさで、頭と尾がやや長い分だけ細く見えます。丸い頭と細い嘴という、虫を食べる鳥の形をしています。とまるときは背をまっすぐ立てた姿勢で、地面へ降りてはまた同じ枝へ戻ります。飛ぶと橙色の尾と翼の白い斑が続けて見え、体の小ささのわりに目に残ります。雌雄で大きさは変わらないため、大小ではなく斑と尾の色で見ます。
いつ・どこで会えるか
平地で会うのは冬です。10月ごろに渡って来て、3月から4月には帰ります。冬のあいだは雌雄が別々に縄張りを持つため、住宅地の路地と庭先や公園の一角で、同じ個体が毎日同じ範囲に出ます。全国鳥類繁殖分布調査(2016-2021年)は、1990年代の調査以降に日本で新たに繁殖するようになった種としてこの鳥を挙げていますが、繁殖は標高の高い場所での話で、街で見る個体は冬鳥です。
こえ
「ヒッ、ヒッ」という高く短い声と、「カッ、カッ」という硬い音を交互に出します。後者は火打ち石を打ち合わせる音にたとえられてきました。数秒おきに一声ずつ置くように鳴くので、姿が見えなくても居場所が分かります。冬に聞くのはこの地鳴きで、縄張りを主張する声と考えられています。さえずりは繁殖地で出すもので、街の冬に聞くことはほとんどありません。
そっくりな鳥との違い
迷うのはルリビタキの雌で、どちらも淡い褐色に橙色が差します。分かれ目は尾の色で、ジョウビタキは橙色、ルリビタキは青です。翼に白い斑があるのはジョウビタキ、脇が橙色に染まるのはルリビタキという対応も使えます。暗いやぶでは色が出ないうえ、青くならない雄もいるため、「青ければ雄」と決めつけないことも含め、条件はジョウビタキの雌とルリビタキの雌にあります。