ISO感度
撮影の設定
暗い場所で明るく撮るための増幅
どんな道具か
センサーが受け取った光の信号を、どれだけ増幅するかの設定。露出を決める三つのうち、絞りとシャッタースピードが入ってくる光の量そのものを変えるのに対し、ISOは入った光の扱い方を変える。数字を倍にすれば明るさも倍になるが、その分画面のざらつきも出やすくなる。
選び方
まずはISOオートに任せ、上限だけ自分で決めるのがいい。階調がいちばん広く出るのはベース感度で、多くの機種でISO 100前後(機種により64や200のこともある)。目安は屋外で100〜400、室内で800〜3200、上限は6400あたり。ここを決めておくと、暗い場所で勝手に上がりすぎない。
使い方のコツ
上げる順番を先に決めておくと迷わない。ぶれないシャッタースピードをまず確保し、足りない明るさをISOで埋める。ぶれは直せないがざらつきは残せる。室内で1/60秒が切れないなら、迷わず上げてよい。高感度側にもう一つのベース感度を持つ機種もあり、そこまで上げたところでノイズが下がることがある。
手入れ・注意
前の晩に上げたISOのまま翌日の屋外で撮るのがいちばん多い事故。明るい場所で高感度のままだと、シャッターが上限に当たって白飛びしやすい。メニューに出る拡張感度は常用範囲の外側にあり、暗部の色が濁りやすい。三脚が使える場面なら、ISOを上げずにシャッタースピードを伸ばすほうがきれいに残る。
解説動画: ISO感度の上げどころ、オートと上限で運用する/高澤 けーすけ
ISO感度をどう説明しているか: センサーが光を受け取る能力のことで、絞り・シャッタースピードと並んで明るさを決める三つ目だと位置づける。数字を大きくすれば明るく、小さくすれば暗くなる。ただし絞りのぼけやシャッタースピードのぶれと違い、上げ下げしても写り方そのものは変わらない。動くのは明るさと、上げるほど増えるノイズだけだと説明している。
ノイズはどこから見えてくるか: ISO100と200、100と400を並べても違いはほとんど分からず、拡大しても怪しいという。一方ISO100と12800では、同じ明るさでも高いほうはディテールが崩れてピントが甘く見える。ノイズの出方はカメラ次第で、センサーが大きいほど、同じ大きさなら画素数が少ないほど1画素あたりが受け取る光が多く、ノイズに強いと説明する。
オートにして上限だけ決める: 写真では基本オートに任せ、許容できる上限だけを自分で決めておくのを勧めている。決めずにいると25600まで上がってノイズだらけの写真になることがあり、フルサイズ機なら6400、一回り小さいセンサーの機種なら3200あたりが自分の線だという。明るさが途中で動くのを嫌って、動画ではマニュアルにしている。
ぶれとノイズ、風景では下げる: 暗い場所でシャッタースピードを落としすぎるとぶれた写真ばかりになるので、多少ノイズが増えてもぶれない方を取るという。足りなければ思い切って上げ、現像ソフトで後からノイズを消すこともある。ただし上げるほどダイナミックレンジが狭まるため白飛び・黒つぶれが出やすくなるとして、風景では三脚を立てて限界まで下げるのがいいと話す。