家畜化(domestication)

意味

家畜化は、動物の繁殖を人の管理下に置き、その管理を世代を越えて強めていく過程である。

解説

東京農業大学の黒澤弥悦は、家畜を生殖が人間の管理下にある動物とする畜産大事典の定義を引いている。人が動物を管理下に置くことを家畜化、植物の場合を栽培化と呼ぶ。

黒澤は、家畜化を約1万年前に始まった生業技術体系とし、初めは無意識、のちに計画的に生殖を管理する連続した過程として説明する。動物園の展示動物のように生態に合わせて飼うだけでは家畜とは言えない。

考古学ではイノシシとブタの骨の大きさに差があり、家畜化で遺伝的な交流の範囲が狭まった結果とされる。ただし両者は同じ種で、放し飼いのブタは野生のイノシシと交配し、生殖能力のある子が生まれる。

出典

AGROVOC: domestication https://agrovoc.fao.org/browse/agrovoc/en/page/c_2360

イノシシがブタになるまで(教員コラム) https://www.nodai.ac.jp/research/teacher-column/0282/