春化(vernalization)
意味
春化は、植物が冬の長い低温を経験することで、花を咲かせる能力を得る過程である。
解説
越冬する植物は、長い寒さを受けて開花を妨げる仕組みを越え、春に花をつける力を得る。低温を受けただけでは咲かず、そのあと別の季節の合図がそろって開花する。低温のあとに高温が続くと効果が失われる脱春化も知られる。
ルイセンコは1928年に、コムギの種子を湿らせて低温に置くと春まきでも穂が出ることを示した。LuoとHeの総説(2020)は、分子機構の研究がシロイヌナズナで進み、コムギなど温帯のイネ科でも似た経路が別々に進化したと述べる。
出典
AGROVOC: vernalization https://agrovoc.fao.org/browse/agrovoc/en/page/c_16059
Experiencing winter for spring flowering: A molecular epigenetic perspective on vernalization(Journal of Integrative Plant Biology 62(1): 104-117・doi:10.1111/jipb.12896) https://www.jipb.net/CN/Y2020/V62/I1/104
Vernalization https://en.wikipedia.org/wiki/Vernalization