星座は星を結んだ線の形

天文の言い回し

星座は線の形ではなく、国際天文学連合が1928年に承認した境界で区切る空の区画です。

言われていること

夜空の図には星と星を結ぶ線が引かれ、その形の全体が星座として示されます。オリオン座の三つ星やカシオペヤ座のWのように、線の形と名前が一組で覚えられるため、線でつないだ姿こそが星座という受け取りが広まりました。線からはみ出した星は星座に属さないもの、線をたどれない相手は星座になっていないもの、という読み方もここから出てきます。

実際の見え方

空に線は引かれておらず、目に映るのは明るさの違う点の散らばりだけです。どの点をどう結ぶかは見る側の作業で、同じ並びでも結び方は文化ごとに違い、56の文化の線図1,802点を調べた論文でも、空の大半で線の形は多様でした。国際天文学連合(IAU)が定めたのは線ではなく境界のほうで、星座は「境界に囲まれた空の区画」として空を隙間なく分けています。区画には名の無い暗い星も見どころも入り、うみへび座のように広大な相手もあります。

広まった経緯

星と星を結ぶ線は、星図の描き方として受け継がれてきた作法です。国際天文学連合(IAU)は1922年の第1回総会で88の星座名と3文字の略号を決め、デルポルトがまとめた赤経・赤緯の線に沿う境界の案を1928年に承認し、1930年に出版しました。IAUの解説ページも、線の図は正式に定めておらず同じ星座に複数の描き方があると書いています。星図帳の側は形を覚えるための補助線として線を残しています。

本当の部分

線をたどる読み方そのものは有効です。明るい星の並びを覚える手がかりになり、星座早見盤も星図帳もその線で作られています。押さえるのは線が決まりではなく、区画のほうが決まりという順序です。区画で見ればプレアデス星団はおうし座の中にあり、線の形から外れていても所属は変わりません。名前の無い暗い星も、どこかの区画に入ります。SciShow Kids は、オリオン座の剣に見えるオリオン大星雲も一部だと説明しています。

出典

  1. 公的機関・英語 国際天文学連合(IAU) IAU Constellations
  2. 公的機関 国立天文台(2022) 88星座と国際天文学連合
  3. 資料 日本天文学会 天文学辞典 星座
  4. 論文・英語 Bucur(PLOS ONE)(2022) The network signature of constellation line figures
  5. 動画・英語 SciShow Kids Constellations: Connect the Dots in the Sky!