ブルームーンは青く見える月
商業と俗説
ブルームーンは、ひと月に二度目の満月を指す呼び名で、月の色とは関係がありません。
言われていること
ブルームーンという言葉には、青みを帯びた月が空に上がるという絵が付いて回ります。名前がそのまま色の説明として読めるため、ひと月に満月が二度ある月を待って、二度目の色の違いを確かめようとする見方もあります。スーパームーンは特別に大きい満月と並んで珍しい晩として扱われることも重なり、見のがすと次は遠いという受け取りが期待を強めています。
実際の見え方
月が青く見えるのは、まれに煙や塵の細かい粒が大気に入って、赤い光を強く散らし青い光を通したときです。NASAは、1883年のクラカタウ噴火や1953年のカナダの泥炭火災のあとに月が青く見えた例を挙げています。二度目の満月そのものは、通常の満月と見た目が変わりません。低い空で赤っぽく見えるのは、煙や塵とは別に、NASAが夕焼けと同じ理由だと書いている現象です。大気減光で青い光が散らされ、赤い光が残るからです。
広まった経緯
呼び名は、雑誌の読み違いから広まりました。もとはメイン州の農事暦にあった季節の基準で、満月が4回ある季節の3回目を指す言い方でした。これを1946年、スカイ・アンド・テレスコープ誌に寄稿したオレゴン州のアマチュア天文家がひと月に二度目の満月と取り違えて紹介し、その説明のほうが定着します。同誌は1999年に農事暦を調べ直し、どちらの読み方とも違う独自の意味だったと報告しました。
本当の部分
ひと月に満月が二度ある月は実際にあります。満月は約29日おきで、月は30日か31日なので、月初めに満月があると、次の満月が同じ月に入ることがあります。平均でおよそ2年半に一度あり、NASAは19年に7回と数えます。1883年のクラカタウ噴火のあとには世界各地から太陽と月の色の異常が報告されました。GreenlerとBrandt(1997)は、1888年に王立協会が刊行した報告集をもとに、その記録を取り上げています。
出典
- 公的機関・英語 NASA Science(Tracy Vogel)(2024) Super Blue Moons: Your Questions Answered
- 公的機関・英語 NASA Space Place(2024) Supermoon, Blood Moon, Blue Moon and Harvest Moon
- 公的機関・英語 NASA Science(2015) Summer Blue Moon
- 公的機関・英語 NASA(2012) Once in a Blue Moon
- 資料・英語 World Wide Words Blue Moon: Rare Events and the Moon's Curious History
- 論文・英語 Robert Greenler, R. K. Brandt(Light and Color in the Open Air 1997)(1997) The Blue, Green, and Otherwise Coloured Appearances of the Sun and Moon in 1883-84
- 公的機関・英語 NASA Science(2026) Moon Phases
